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クルマのトラブル「もしも」マニュアル
2019年3月26日更新
今回のやっちゃったストーリー
Pくん(25歳・飲食店勤務)は、ひさびさに休みが一致した彼女と1泊デート。借りたレンタカーで、遠くにある温泉地めがけて高速道路をひた走った。車中では、お互いの仕事の愚痴や、将来の夢などを語り合い、それがとても楽しく、時間はあっという間に過ぎた。
と、あと1キロほどで出口というところで、前方を走るクルマが急にハザードランプとブレーキランプを灯し、そのまま走行車線から左側の路肩へと入っていった。
「なにっ、故障?」
Pくん、急なことにドギマギしながらも、そのクルマをやりすごした。が、ホッとしたのもつかの間、こんどは200メートルほど先の追い越し車線上に、こちらに向かって走ってくるクルマの姿が見えた。
「わっ、逆走車!」
Pくん、先ほどのクルマと同様、左側の路肩へと緊急避難した。気がつけば、前方にはすでに数台のクルマが路肩で停まっていた。
そんななか、逆走車はというと、自分が逆走していることに戸惑っているのか、かなり遅いスピードで走っていた。そして、Pくんのところにくる前になんとかクルマを路肩に乗り入れて停まってくれた。幸い、なにも事故は起きなかった。
その後すぐに駆けつけたパトカーと高速道路パトロールカーを横目に見つつ、Pくんは再びゆるゆるとスタートを切り、すぐ先にある出口を降りて温泉地へと向かった。しかし、なかなか事件の興奮は冷めやらず、目的の宿に着いたあとも、彼女と「怖かったねえ」「すごいもん見ちゃったねえ」「事故が起きなくてよかったねえ」「運転手はけっこうなおじいちゃんだったねえ」「きつい罰則とかがあるんだろうねえ」などと夜遅くまで饒舌に語り合った。せっかくの骨休めの温泉1泊デートではあったが、結局、心身ともになかなか落ち着かないデートとなったのであった。
1.5日に1回発生している逆走
このところ、「高速道路における逆走」が頻繁にニュースとなっています。
実際、国土交通省の資料『逆走事案のデータ分析結果』を見ると、毎年ほぼ200件以上も発生しているようです。2016年(平成28年)の発生件数249件だけを取りだしていえば、なんと1.5日に1回発生しているという計算がなり立ちます。これを考えると、Pくんの逆走車との遭遇は、それほどレアなケースではなかったということができそうです。
①高速道路で逆走車が発生すると、情報板やハイウェイラジオで情報が提供されます。逆走車のドライバーは走行車線を走行しているつもりで運転しているので、自分のクルマから見ると追い越し車線を逆走してくる傾向があります。逆走車発生の情報を得たら、速度を落とし、車間距離を十分にとって、通行帯の最も左側を走行しましょう(出口が近くにあれば降りましょう)。
②逆走車を発見したら、路肩等に停車して衝突を避けましょう。携帯電話等で、道路緊急ダイヤル(#9910)か警察(110番)に通報しましょう。
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