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クルマのトラブル「もしも」マニュアル
2019年3月26日更新
【今回のやっちゃったストリー】
「いってきまーす!」
玄関で奥さんとのチューを済ませたLさん(28歳男性・会社役員[父親が社長])は、会社に向かうべく元気よく外にでた。
が、わずか二歩で立ち止まることになった。
玄関脇の駐車スペースに通勤で使っているクルマの姿がないのだ。
「あれ、きのう、会社の駐車場に置いてきたっけ?」
記憶を辿ること約30秒。
「いやいや、飲み会はなかったからクルマで帰ってきたよ」
で、状況を把握すること約15秒。
「もしかして、だれかが勝手に乗っていった? ええっ!?」
Lさん、ごくりと生唾を飲んだ。
そして、しばし後、震える手でスマホを取りだして110番した。
15分後に駆けつけた警官はLさんにいろいろと質問し、実況見分したうえでこういった。
「Lさん、はっきりしたことはまだいえませんが、盗難の可能性があります」
それを聞いたLさん、ボー然としながら、かそけき声でつぶやいた。
「ひどいなぁ、1年前に買った新車で300万円したんだけどなぁ……」
あまりのショックで、その日、Lさんは会社をお休みしたのであった。
減少傾向にあるとはいえ
年1万3,000台以上の盗難が
クルマの盗難、ほんとに許せませんね。
じつは、日本におけるクルマの盗難件数は、イモビライザー(専用キーのIDコードとクルマ側のIDコードの一致でエンジンを始動させる仕組み)という盗難防止装置の普及が進むにつれて減少傾向となってはいます。
しかし、年間1万3,000件以上も盗難があるという事実は厳としてあります。しかも、それらの多くはキーを抜いた状態で盗られており、頼みの綱であるイモビライザーさえ無効にしてもっていっていかれるケースも少なくありません。油断は禁物なのです。
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