ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
クルマのトラブル「もしも」マニュアル
2023年9月7日更新
【今回のやっちゃったストーリー】
スズキのジムニーを愛車にしているZさん(26歳・会社員)。週末になると必ずといっていいほど“ぼっちキャンプ”に出掛けている。
だから、愛車の荷台にはいつもキャンプ道具が積まれていた。使った後の天日干しが必要なテントや、中性洗剤で油汚れを落とさなければいけないクッキング用品などは毎回クルマからおろして家に運び入れているが、ランタン、バーナー、ナイフなどは、ほぼほぼ車内の常備品と化していた。
そんなアウトドア派のカーライフを送っていたZさんは、ある平日の夜、思わぬ悲劇に遭遇する。
週末のキャンプに備えて新しいギアを購入しようとアウトドアショップに向かっている途中、会社の後輩から仕事のトラブルを報告する緊急電話がかかってきた。ハンズフリーで話を聞いたところ、かなりややこしい内容。通話を終えたZさんはトラブルの要点をまとめるべく道路脇にクルマを停めてメモを書きはじめた。
すると、誰かがコンコンと窓をたたいてきた。見上げると、そこには1人の警官が立っていた。
「ここにクルマを停めてちゃダメですよ」
ハッとしたZさんは、慌ててこう言った。
「あ、いや、すみません。ちょっと仕事上のメモ書きをしてまして……。すぐに出ますから」
しかし、警官は発進を許さず、免許証の提示を求めた上で「車内をあらためさせてもらう」と言ってきた。
Zさんは、停車以外は何もやましいことはなかったので、どうぞどうぞとジムニーのバックドアを開いた。そこには常備化しているキャンプ道具がいくつか置かれているだけだった。
きっとすぐに解放されると思っていた。だが、警官はなにやら緊迫した顔つきになった。そして、置いてあったナイフとナタを指さしながら、こう言ったのだった。
「銃刀法違反の疑いがあります。署までご同行いただけますか?」
えええええっ!?
銃刀法違反の8割が
普通のアウトドア派?
キャンプや釣りで使うナイフなどの刃物をクルマに置きっぱなしにしていたせいで、銃刀法違反の容疑をかけられてしまった――。
これは、結構よくある話のようです。
事実、2021年に東京都内で銃刀法違反の容疑で摘発された1,041人の約8割にあたる863人は、キャンプや釣り用の刃物を車内やバッグに入れたままにしていた人たちだったといいます(2022年8月17日の読売新聞記事より)。
キャンプがブームの今、愛車にキャンプ道具を積んで出掛ける人が多いと思いますが、Zさんのように車内にナイフや包丁や斧などをずっと置きっぱなしにしておくといったうかつな行為は、絶対にやらないよう気をつけましょう!
キャンプ用のナイフを車内に置いていたら、銃刀法違反に問われてしまった!(前編)
キャンプ用のナイフを車内に置いていたら、銃刀法違反に問われてしまった!(後編)
クルマのトラブル「もしも」マニュアル
【今回のやっちゃったストーリー】地方に在住している共働きのMさん夫婦(夫26歳・妻23歳)は、いつか子どもを数人もち、みんなでマイホームで暮らすことを夢見てい…
2017.03.27更新
クルマのトラブル「もしも」マニュアル
駅のホームでのケガも補償対象交通事故傷害保険は、交通事故限定の傷害保険とはいえ、その対象範囲は意外に広いものとなっています。以下のとおり、基本的には交通に関…
2021.01.28更新
クルマのトラブル「もしも」マニュアル
【今回のうまくいっちゃったストーリー】けっこう二枚目のOくん(19歳)は、ちょっと前まではあまり褒められない生活をしていた。高校を卒業してから進学も就職もせず…
2019.10.24更新
クルマのトラブル「もしも」マニュアル
【今回のやっちゃったストーリー】昼夜交代制の勤務で忙しいXさん(26歳・看護師)。ときどき日にち感覚がずれてしまうのが悩みのタネだ。よくやるのは、彼とのデー…
2018.02.14更新
クルマのトラブル「もしも」マニュアル
わずかな金額で大きな安心を買うさて、Uさんの保険的悲劇に話をもどしましょう。Uさんは、補償上限額が1000万円の対物賠償責任保険を契約していました。わずかで…
2017.11.21更新
クルマのトラブル「もしも」マニュアル
前編のストーリーに出てきた男の手口は、典型的な非接触系の当たり屋のものといえます。Pさんは、そうと気づかず、男の演技と口車にまんまと乗せられ、示談金として1万円…
2022.07.07更新