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クルマのトラブル「もしも」マニュアル
2023年3月14日更新
優良ドライバーの証であるコールド免許。後編では、ゴールド免許についてもう少し知識を深めるとともにメリットについて見ていきましょう。
更新までの5年間が
無事故・無違反なら交付
そもそも免許証は、グリーン免許、ブルー免許、ゴールド免許と3つの色分けがされています。
グリーン免許…運転免許証を初めて取得したときに交付。有効期間は3年。
ブルー免許…グリーン免許から最初の更新で交付。初回更新者、一般運転者、違反運転者の3つの区分があり、一般運転者は継続して免許を受けている期間が5年以上で、かつ3点以下の軽微な違反が1回のみの人が対象、違反運転者は違反が複数回ある人や違反点数4点以上の違反が1回以上ある人、または人身事故を起こしてしまった人が対象。一般運転者の有効期間は5年、初回更新者と違反運転者の有効期間は3年。更新の年に満71歳を迎える場合は4年、満72歳以上の場合は3年。
ゴールド免許…過去5年間、無事故・無違反の運転者に交付。有効期間は原則5年で、更新の年に満71歳を迎える場合は4年、満72歳以上の場合は3年。
ゴールド免許は、基本的に更新までの5年間が無事故・無違反であれば交付されます(正確にいうと誕生日の40日前の日から遡って5年間無事故・無違反であれば交付)。
例えば、初めて自動車の免許を取得した人は、まずグリーン免許の期間(3年間)と、次回更新の後のブルー免許の期間(3年間)において無事故・無違反であって初めてゴールド免許になります(つまり、最短で6年間かかるということです)。
自動車保険料が
10%前後安くなる
ゴールド免許になると、ブルー免許にはない数々のメリットを享受できるようになります。以下は、その概略です。
[公安側の措置]
●更新費用:ブルー免許[一般運転者]が3,300円、ブルー免許[初回更新者、違反運転者]が3,850円のところ、ゴールド免許は3,000円と安い
●講習時間:ブルー免許[一般運転者]が1時間、ブルー免許[初回更新者、違反運転者]が2時間のところ、ゴールド免許は30分間と短い
●更新場所:ブルー免許が運転免許試験場か運転免許更新センターのみのところ、ゴールド免許は指定警察署でも更新可
[保険会社側の措置]
●自動車保険料:保険会社によって異なるが、ゴールド免許の保険料はブルー免許やグリーン免許より割引される
ちなみに、前編のストーリーでXさんは軽微な違反をしてしまい、次回更新ではブルー免許になってしまいます。この場合、記名保険者がXさんの夫で、夫がゴールド免許であれば自動車保険のゴールド免許割引は継続されます。
上述のほか、ゴールド免許を持っている人は所定の申込手続きを行うことで、自動車安全運転センターが発行している「SDカード」を受けることができます。SDカードは、提示することで全国のSDカード優遇店で各種優遇措置が受けられるカードです。
つまり、ゴールド免許は、メリットがたくさんある免許なのです。現在、ゴールド免許を保有している方は、ぜひ優良ドライバーであり続け、そのメリットを享受してください。
ずっとゴールド免許だったのに、たった一度の軽微な違反でブルー免許に!(前編)
ずっとゴールド免許だったのに、たった一度の軽微な違反でブルー免許に!(後編)
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