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東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
2019年11月21日更新
世界中に多くのファンを持つ、日本のマンガ。今や日本を代表する文化の一つとなっています。秋田県横手市増田町にある『横手市増田まんが美術館』は、マンガの世界に浸ることができる美術館。前身は、1995(平成7)年に公民館や図書館などと同じ建物内に開館した、『増田まんが美術館』です。以来、まんがをテーマにした日本初の美術館として、さまざまな企画展や作家のサイン会などを開いてきました。
2019(令和1)年5月1日には、建物全体が『横手市増田まんが美術館』となって、リニューアルオープン。名誉館長は、『釣りキチ三平』で知られる地元出身の漫画家、矢口高雄さんです。
生まれ変わった『横手市増田まんが美術館』が最も力を入れているのが、『マンガ原画の収蔵』と『アーカイブ化』です。館内の『マンガの蔵』では、180人を超える国内外の作家が描いた、22万枚以上のマンガの原画を保存・展示。矢口高雄さんも45000枚の原画を寄贈しています。『魅せる収蔵』のコンセプトのもと、収蔵庫はガラス張り。スタッフが原画の保存やデジタル化に取り組む様子も公開しています。
もちろん、ストックされた原画を鑑賞することもできます。引き出し式のキャビネットに保存された原画は味わい深く、また大型タッチパネルを通してデジタル化された原画をじっくり見ればその細部へのこだわりなどに驚かされることでしょう。
2フロアからなる『常設展示室』の中核には、1本のブナの木が立っています。このシンボルツリーは、マンガに夢中になった子供の頃を思い起こさせる心象風景なのだとか。シンボルツリーを取り囲むように2階へと続くスロープには、名作マンガの名シーン(原画)が展示されており、訪れる人をワクワクさせます。スロープギャラリーと2階の展示室を合わせた常設展示は74名分とのことですが、100名以上の作家の原画を定期的に入れ替えて公開しているとこのとです。
『マンガ文化展示室』は、マンガ文化について理解を深め、楽しんでもらうことを狙いとしており、展示室の壁面にマンガの“コマ割”をイメージしたパネル展示でマンガ文化や、マンガ制作の過程を解説しています。展示室内の『作画シアター』では、作画の様子や秋田出身の作家たちのインタビューなどの映像を放映しています。
その他、『名台詞ロード』には、心に残るセリフを吹き出しで展示。2階には、約25000冊をそろえる『マンガライブラリー』があります。館内であれば、持ち出して読んでもOKです。
壁面がコマ割りされている『マンガカフェ』もユニーク。空白のコマは、来館した作家が絵を描いて埋めていくことになっています。企画展とコラボレーションしたメニューなど、見た目もマンガっぽい軽食などがあるのでご賞味あれ!ミュージアムショップ『Straw Hat』には、ピンバッジ、トートバッグ、マスキングテープなど来館の記念になるオリジナルグッズがいろいろ。複製原画も並んでいます。
『特別展示室』では、一年を通してさまざまな企画展を開催。詳しくは、ホームページをチェックしてください。
定期的に展示品を入れ替えているので、何度訪れても飽きることはありません。『特別展示室』を除き、無料で利用できるのも魅力。マンガを愛する人にとって一度は訪問したい美術館です。
名称 | 横手市増田まんが美術館 |
---|---|
住所 | 秋田県横手市増田町増田字新町285 |
電話 | 0182-45-5569 |
開館時間 | 午前10時~午後6時(最終入館時刻:午後5時30分) |
定休日 | 第3火曜日(祝日の場合は直後の平日) |
特別企画展観覧料 | 大人800円、高校生600円、中学生400円、小学生200円、未就学児は無料、障がい者割引有り ※常設展は無料 |
アクセス | 東北自動車道北上JCT→秋田自動車道横手IC→湯沢横手自動車道路十文字ICから10分 |
駐車場 | 180台(無料) |
ホームページ | https://manga-museum.com/ |
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