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東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
2019年9月10日更新
津軽半島の北西部に位置する、周囲約30kmの『十三湖(じゅうさんこ)』。名の由来は、「13の川が流れ込んでいるから」、「近くに13の集落があったから」など諸説あります。チヌやスズキなどが釣れたり、付近で天然記念物のオオワシの姿が見られたりする自然豊かな湖です。
十三湖は、岩木川の淡水と、日本海の海水が交わる汽水湖。湖水の塩分濃度や泥の割合等が最適なことから、湖には良質のヤマトシジミが生育しており、特産品として1年を通し、水揚げされています。ただし、漁が行われる4月10日から10月15日まで(夏場1ヵ月は休漁)は、しじみ漁の時間を午前7時~11時に制限。また、この時期は漁獲量も定めて資源管理を行い、天然のヤマトシジミを守っています。
しじみに含まれている酵素がアルコール分解を助け、肝臓を守る働きがあることはよく知られています。また、鉄分やビタミンB12 なども豊富です。十三湖産のしじみはこうした成分が他の国産しじみに比べ、非常に多いことが特徴の一つとされています。
十三湖周辺の飲食店では、しじみ丼やしじみカレーなど、様々な料理を味わうことができます。中でも外せないのは、『しじみラーメン』です。湖畔に店を構えるドライブイン『和歌山』の2代目店主若山専太郎さんが、1982(昭和57)年に開発し、青森県のご当地ラーメンとして定着しました。
『和歌山』のしじみラーメンは、厳選した十三湖産しじみと、青森県の三厩湾(みんまやわん)産昆布からダシをとったほとんど無色透明なスープが特徴です。麺は、100種類以上の麺を試した末にたどり着いた中細縮れ麺。トッピングはしじみの他、ネギ、わかめ、メンマ、ゆで玉。チャーシューが載っていない、まさにあっさり系のラーメンなのです。
食せば、あっさりとしたスープに、中細縮れ麺によく絡み、後味すっきり。しじみを食べては殻を殻受けに入れるという、なかなか独特の食べ方が体験できます。
ちなみに、中サイズのしじみが入った『しじみラーメン』は850円(税込、以下同様)で、大サイズのしじみが入った『特製しじみラーメン』は1100円(税込)。旅グルメとしては、大サイズを味わえる『特製しじみラーメン』がオススメです!
『和歌山』は民宿でもあるので、もちろん宿泊して、四季の食材を使った素朴な田舎料理と、しじみバター炒めやしじみ汁(おかわり自由だとか!)といった、さらなる十三湖のしじみ食体験を堪能することもできます。
また、十三湖は藻が多いため、エサを求めて毎年白鳥が飛来。12月~2月には、美しい白鳥を間近で見ることができます。そんな湖の恵みと風景をじっくり味わってみるのも良いかもしれません。
名称 | 十三湖のお食事処・民宿『和歌山』 |
---|---|
住所 | 青森県五所川原市十三羽黒崎133-22 |
電話 | 0173-62-2357 |
営業時間 | 【4~10月】午前10時~午後5時、【11~3月】午前10時~午後5時 |
定休日 | 12月31日、1月1日 |
アクセス | 東北自動車道浪岡ICから75分 |
駐車場 | あり |
ホームページ | http://sizimi-ramen.com/ |
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