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九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)
2017年9月26日更新
“水の都”として知られる長崎県島原市。市内には50ヵ所を超える湧水地があり、その湧水量は一日22万トンといわれています。古からの普賢岳の噴火など、地殻変動の影響で地下水が自噴したと言われていますが、火山灰層や砂れき層でろ過された地下水は、非常に繊細で良質な湧水となっているのです。
こうした湧水は、農業などに使われるほか、島原地域の人々の暮らしに利用され、水を活かした街づくりを支えてきました。そしてまた、清らかでおいしい水は観光にも大きく寄与しています。
さて、ここでご紹介する『しまばら水屋敷』もその一つ。
万町商店街(アーケード)の一角にあった明治初期(1階は明治5年の築、2階は明治30年頃の増築)の豪商の屋敷を民芸喫茶として再生した施設です。1階が和風、2階が洋風(擬洋式建築)という和洋折衷のモダンな建物で、古き良き日本の風情を今にとどめています。
敷地内にある池も島原市内有数の湧水ポイントで、1日約4,000トン(毎秒50リットル)もの清らかな水が湧き、水路を伝わって、今なお近隣の人々の生活用水としても利用されているそうです。その池には鯉やハヤがゆったりと泳ぐ姿も見られます。
『しまばら水屋敷』を訪れる人は、懐かしさを感じる空間でくつろぎ、湧き水の池をながめながら、ゆったりした時間を過ごします。
訪問者をもてなすのは、『しまばら水屋敷主人』の石川俊男さんと奥様。
そして、提供される代表的なメニューが、豊富な湧き水を利用して作られる島原名物の『かんざらし』です。『かんざらし』は、もち米を原料とする寒ざらし粉で小さな団子を作り、熱湯でゆでた後に島原の湧水で冷やして、蜜をかけた伝統的な水菓子です。『しまばら水屋敷』では、寒ざらし粉を練るにも、冷やすにも敷地内の湧水を利用しているそうです。甘さ控えめで、素朴な食感が好評です。
名称 | しまばら水屋敷 |
---|---|
住所 | 長崎県島原市万町513-1 |
電話 | 0957-62-8555 |
営業時間 | 営業時間 午前11時(ころ)~午後5時(ころ)L.O.4:30 ※かんざらしが売り切れ次第閉店 |
定休日 | 月~金曜不定休、土・日・祝日は無休、春・夏・冬休みと秋の招き猫まつり期間は無休、※荒天による休み有り |
アクセス | 【車】高速道路諫早IC下車(大宰府~諫早約90分)→国道251号線を南下(諫早~島原約60分)/ 【電車】JR九州〇〇線にて諫早駅下車・乗り換え、島原鉄道にて島原駅、徒歩8分 |
駐車場 | 無し、近隣駐車場(万町商店街駐車場、島原市の市営駐車場など、100円/時) |
ホームページ | http://www.mizuyashiki.com/ |
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