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九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)
2024年11月7日更新
熊本県の東に位置する高森町(たかもりまち)。南阿蘇鉄道高森線「高森駅」から徒歩10分の場所にある「高森湧水(ゆうすい)トンネル公園」は、町の観光スポットの一つです。
トンネル内からは、毎分32トンもの量の水が湧き出し、高森町へ豊富な水を供給。一方、トンネル一帯は親水公園として整備され、多くの人を惹きつけています。
しかし、もともと計画されて水源地や公園が作られたのではありません。このスポットは、予想外の出来事をきっかけに生まれました。
1973(昭和48)年、高森地区と高千穂地区を鉄道で結ぶため、トンネル工事を開始。しかし、2年後、トンネル内で出水が多発するようになり、工事は中止せざるを得なくなります。その後、この地を水源地として利用するとともに、掘り進められていたトンネルの跡地を活用して高森湧水トンネル公園を作ったというわけです。
トンネルの全長は約2㎞。そのうち約550mが一般公開されています。トンネル内では、壁面から絶え間なく湧水が流れ出している様子や、合わせ鏡によって作り出された幻想的な空間などを楽しむことができます。
湧水の温度は、13℃で一定。トンネル内の気温も1年中変わることなく17℃で、夏は涼しく、冬は暖かいため、いつ出かけても過ごしやすいと好評です。
季節に合わせた装飾も行われ、例年7月には七夕飾り、12月にはクリスマスツリーがトンネル内を彩ります。
一番の見どころは、トンネルの奥に設置されている「ウォーターパール」。これは、特殊なストロボライトを水に照射することで、水滴が空中で止まったり、上昇したりしているように見える仕掛けです。水滴の不思議な動きは、いつまでも見ていたくなる魅力があります。
第3駐車場近くには、無料で湧き水が汲める場所があります。ペットボトルなどの容器を持参して出かけ、湧き水を味わうのも一興です。
トンネルの上に立つ、水の資料館「湧水館」もお見逃しなく。高森湧水トンネルの歴史を紹介するさまざまな資料やパネルが展示されています。入館無料。開館時間は、午前9時~午後4時で、定休日は、月曜日(祝日の場合は営業)です。
鉄道車両の代わりに、たくさんの人が徒歩で通ることになったトンネル。ちょっと不思議な空間を体験することができます。
名称 | 高森湧水トンネル公園 |
---|---|
住所 | 熊本県阿蘇郡高森町高森1034-2 |
電話 | 0967-62-3060(高森町役場 政策推進課 商工観光係) |
営業時間 | 4~10月】午前9時~午後6時 【11~3月】午前9時~午後5時 ※イベント期間は閉園時間に変更あり ※最終入園は閉園の30分前 |
休園日 | 年中無休 |
入園料 | 中学生以上:300円 小学生:100円 未就学児:無料 |
駐車場 | 325台 |
アクセス | 九州自動車道 益城熊本空港ICから約60分、熊本ICから約100分 |
ホームページ | https://www.town.takamori.kumamoto.jp/kanko/kankomap/kanko/yusui.html |
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