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北陸(富山、石川、福井)
2024年6月13日更新
福井市の中心部から約10㎞離れた場所にある「一乗谷(いちじょうだに)・朝倉氏遺跡」。戦国時代に越前国を支配した大名・朝倉氏の遺跡で、標高473mの山に築城された一乗谷城と、その山裾に広がる城下町跡で構成されています。城下町跡は、「復原町並」(ふくげんまちなみ)として整備され、当時の様子を今に伝えています。
では、復原町並は、一体どのように誕生したのでしょう。
5代103年にわたり栄華を極めた大名・朝倉氏でしたが、1573(天正1)年、織田信長との合戦「一乗谷城の戦い」(刀根坂の戦い)に敗れ、滅亡。城下町は燃やされた後、長い年月をかけて、田畑や土砂の下に埋もれていってしまいます。そして400年以上が過ぎたころのこと。大規模な農地整備のために土を掘り起こすと、地中からさまざまな遺物が見つかったのです。
1967(昭和42)年に発掘が開始されると、武家屋敷や寺院、町屋、庭園など、城下町の跡が次々に出現。ガラス容器や将棋の駒など、当時使われていた品々も多数出土しました。
1995(平成7)年には、調査資料を基に、約200mにわたり当時の城下町を再現した「復原町並」が完成しました。屋敷や町屋の中には、人形が配置されていて、当時の風景をよみがえらせています(復原町並への入場は有料です)。
復原町並の大きな特徴の一つが、道の造り。道を絶妙に曲げることで、攻めてきた敵からは見えにくい一方、こちら側からはよく見える「遠見遮断方式」という防護策が取り入れられています。実際に道に立って、確認してみてはいかがでしょうか。
遺跡と併せて訪れたいのが、遺跡から車で約4分のところにある「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」。2022(令和4)年10月1日にオープンした施設で、映像やジオラマで朝倉氏の歴史を紹介しているほか、数多くの出土品の展示や5代当主が暮らした「朝倉館」の一部再現など、見応えがあります。入館料は、一般700円、高校生400円、小・中学生200円、70歳以上は350円。基本的に休館日は毎週月曜日と年末年始です。(※特別企画展で展示替えによる休刊がある場合があります)
名称 | 一乗谷・朝倉氏遺跡 復原町並 |
---|---|
住所 | 福井県福井市城戸ノ内町 |
電話 | 朝倉氏遺跡保存協会 0776-41-2330 |
開場時間 | 午前9時~午後5時 ※入場は午後4時30分まで |
定休日 | 年末年始 ※特別企画展展示替えで休刊になる場合があります |
入場料 | 原町並 一般330円、70歳以上100円、小中学生100円 |
駐車場 | 150台 |
アクセス | 北陸自動車道福井ICから約10分 |
ホームページ | http://www3.fctv.ne.jp/~asakura/index.html |
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