十勝を旅するなら、「買う」も「食べる」も、ここのチーズは欠かせない！「共働学舎新得農場」

北海道のほぼ中央、十勝地方に位置する新得町は、農業や酪農が盛んなまちです。

1978（昭和53）年開設の「共働学舎新得農場」では、さまざまな生い立ちや個性を持ち、一般社会で居場所を見いだせなかった人たちが共同生活をしながら、自然と一体となって酪農や農業、ものづくりなどを行っています。その営みは……広々とした放牧場で乳牛・ブラウンスイス牛を飼育し、農薬や化学肥料を使わずに野菜を育て、羊毛から作った糸を使って織物などを行う、といったものです。

たくさんの製品の中で最も注目されているのが、チーズです。その工程にはさまざまな工夫が重ねられています。牛に食べさせる草を農薬や化学肥料を使わずにてたり、生乳を傷めないよう搾乳室からチーズ工房まで自然傾斜を付けたパイプラインで流したり……。こうしたく工夫に加えて、心をこめて作られたチーズは、優れた品質と味わいにより国内外のチーズコンテストで高い評価を受けるようになりました。



そんな共働学舎新得農場は、観光でも訪れたいスポットです。農場内には「ミンタル」という名のショップ＆カフェがあります。店名は、アイヌ語で「広場」や「人が行き交う場」という意味だとか。







ショップでは、溶かして美味しい「ラクレット」や白カビタイプ「笹ゆき」いった定番のほか、季節限定品など多種類のチーズを販売。素材と製法にこだわったパンや焼き菓子、農場産の野菜や蕎麦も並んでいます。







また、「牛乳山ソフトクリーム」（360円）が人気！隠し味に、チーズ製造の過程で出るホエイ（乳清）で作ったジャムを使用しているのがポイントです。なお、「ホエイジャム」は、ショップで販売しています。



カフェには、溶かしたラクレットチーズをパンやジャガイモに付けて食べる「ラクレットオーブン」をはじめ、チーズをたっぷり味わえるメニューがそろっています。









交流施設「カリンパニ」（アイヌ語でエゾヤマザクラのこと）では、バターやチーズ作りの体験ができます。講習料は、バター作りが中学生以上1500円、小学生1200円。チーズ作りはフレッシュチーズが中学生以上2000円、小学生1500円。モッツァレラチーズの場合は、それぞれプラス1500円です。このほか、小学生以上対象の「引馬・乗馬体験」（料金600円）も実施。体験メニューは、すべて予約が必要です。



北海道の真ん中で、丹精込めて作り出される極上の乳製品を一度味わってみてはいかがですか。

詳細情報

名称	共働学舎新得農場
住所	北海道上川郡新得町字新得9-1
電話	0156-69-5600
営業時間	ショップ：午前10時～午後5時（12～3月は午後4時まで）、カフェ：午前11時～ラストオーダー午後4時（12～3月は休業）
定休日	ショップ：4～11月は無休　12～3月は日曜日、カフェ：4～11月は火～木曜日（※祝日の場合は営業）
駐車場	16台
アクセス	道東自動車道十勝清水ICから約20分
ホームページ	https://kyodogakusha.org/mintal.html