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中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)

伝統の神楽を軸に、ラドン温泉と門前町を合体させたユニークなテーマパーク村『神楽門前湯治村』(かぐらもんぜんとうじむら)

2016年9月30日更新

広島県北部は伝統芸能の神楽が盛んな地域です。特に、安芸高田市には22もの神楽団が存在し、芸北神楽のメッカとなっています。しかし、日本各地のローカルと同様に人口流出が問題化し、産業振興も思うに任せませんでした。そんな中で、地域で盛んな神楽と温泉、土地の味覚を併せた観光資源を創り出し、田舎風のもてなしを行うという考えから開設されたのが、『神楽門前湯治村』(かぐらもんぜんとうじむら)です。

「武蔵ヶ原」 時は平安の末。武蔵国(むさしのくに:今の東京近辺)の武蔵が原に姥ヶ池という古池がありました。池の主は沙渇竜王と呼ばれる大蛇の化身で、娘の茅姫が悪事を働き村人を苦しめていました。鎌倉八幡宮の宮司、新田有国はある日、「茅姫を退治せよ」と神明を受け、征伐に出かけます。討ち入りから逃げる茅姫は姥ヶ池に身を沈めます。すると湖面がにわかに沸き立ち、大蛇に化身した茅姫が鎌首をもたげて現れます…

「武蔵ヶ原」
時は平安の末。武蔵国(むさしのくに:今の東京近辺)の武蔵が原に姥ヶ池という古池がありました。池の主は沙渇竜王と呼ばれる大蛇の化身で、娘の茅姫が悪事を働き村人を苦しめていました。鎌倉八幡宮の宮司、新田有国はある日、「茅姫を退治せよ」と神明を受け、征伐に出かけます。討ち入りから逃げる茅姫は姥ヶ池に身を沈めます。すると湖面がにわかに沸き立ち、大蛇に化身した茅姫が鎌首をもたげて現れます…



「紅葉狩」 平安時代の話。京の都で帝に仕える殿上人(てんじょうびと)中納言平維茂はとある秋、狩りの旅先信州は戸隠山(とがくしやま)で、戸隠山に住む鬼女の話を聞きます。征伐に向かう維茂。これを見た鬼女大王の配下、白蜘蛛・赤蜘蛛が「良い獲物がやってきた」と大王に告げます。美しき姫の姿で維茂たちを酒宴でもてなす鬼女たち。酔い伏した維茂たちがまさに食い殺されようとした時、維茂の夢に八幡大菩薩が現れ、神剣を授けます…

「紅葉狩」
平安時代の話。京の都で帝に仕える殿上人(てんじょうびと)中納言平維茂はとある秋、狩りの旅先信州は戸隠山(とがくしやま)で、戸隠山に住む鬼女の話を聞きます。征伐に向かう維茂。これを見た鬼女大王の配下、白蜘蛛・赤蜘蛛が「良い獲物がやってきた」と大王に告げます。美しき姫の姿で維茂たちを酒宴でもてなす鬼女たち。酔い伏した維茂たちがまさに食い殺されようとした時、維茂の夢に八幡大菩薩が現れ、神剣を授けます…



こうした経緯から生まれた『神楽門前湯治村』には、日本人に郷愁を感じさせる風情が宿っています。門をくぐると、格子づくりの建物が軒を連ねる、懐かしい門前町へと誘われます。通りには 天然ラドン温泉の湯屋や湯治宿、旅篭、茶店、田舎料理のお店 民芸玩具や手作り食品などのお店など立ち並び、懐かしい界隈を形づくっています。
天然ラドン温泉の「岩戸屋」という名称は、神話「天の岩戸伝説」の言い伝えにちなむもの。二階建ての施設内には、大浴場、岩陰の露天風呂、蒸気サウナ、薬湯(香りの湯)、屋外バルコニージェットバスなど7種類の湯があり、くつろげます。
その他通り沿いには、神楽の絵を展示している「川口健治絵画館」や、神楽面の絵付けなどができる体験工房などもあります。
そして、メインテーマの神楽。まず、神楽の衣装や面などを展示し、歴史・伝統を解説する「神楽資料展示室」があります。資料館の中には、小さな劇場「かむくら座」があり、芸北神楽の迫力ある映像を映写したり、週末の夜には夜神楽なども楽しむことができます。
施設の一番奥に、「神楽ドーム」があります。神楽ドームは、舞殿である神楽殿と千畳敷の広さの観客席を備えた全国でも例のない神楽専用の施設です。畳敷の桟敷席とイス席があり、神社の境内で神楽を観るのと同じように、食事などをしつつ神楽を楽しむことができます。
この神楽ドームを中心に、かむくら座を含め、『神楽門前湯治村』では週末を中心に年間150日以上の神楽定期公演が市内22神楽団によって開催されています。地域の人々が参加し、その伝統と文化を観光に活かすこの試みが、永く続くことを期待したいものです!

御門
門前通 西より

露天風呂


1階浴室

神楽ドーム

神楽ドーム



神楽ドーム

神楽ドーム



神楽五色麺 武勇一番源頼光(みなもとのらいこう)と四天王をイメージしたオリジナル麺です。 赤=元祖夜叉うどんレギュラー650円スペシャル950円=源頼光、緑=茶そばビビン麺900円=渡辺綱、黄=カレー焼きそば850円=坂田金時、白=白ねぎ坦々うどん700円=卜部季武、黒=黒炭うどん鴨南蛮風900円=碓井貞光)

神楽五色麺
武勇一番源頼光(みなもとのらいこう)と四天王をイメージしたオリジナル麺です。
赤=元祖夜叉うどんレギュラー650円スペシャル950円=源頼光、緑=茶そばビビン麺900円=渡辺綱、黄=カレー焼きそば850円=坂田金時、白=白ねぎ坦々うどん700円=卜部季武、黒=黒炭うどん鴨南蛮風900円=碓井貞光)

詳細情報

名称 神楽門前湯治村
住所 広島県安芸高田市美土里町本郷4627
電話番号 0826-54-0888
営業時間 ※岩戸屋の営業時間内
岩戸屋…日帰入浴客は午前10時~午後9時。宿泊利用客は、加えて夜12時までと、朝6時~8時の入浴も可能。
各店舗営業時間
「食事処 ふくすけ」 11:00~21:00(オーダーストップ20:30)
「うどんそば 権兵衛」 11:00~22:00(オーダーストップ21:40)
「お土産処 道面商店」 8:00~21:00
「神楽資料館」 9:30~17:00
休業日 なし
入村料 無料(村内施設にて料金設定あり)
神楽鑑賞料金 神楽ドーム…昼神楽/4月~11月の日曜日・祝日/昼間2演目(12:30~、14:30~、入替なし)/原則として、おとな(高校生以上)700円、こども(小・中学生)300円
かむくら座…夜神楽/4月~11月の金曜日夜および通年の土曜日夜/20:30~/おとな(高校生以上)500円、こども(小・中学生)200円
かむくら座…昼神楽/12月~3月のの日曜日・祝日/昼間2演目(11:30~、14:00~、入替制)/2回通し券:おとな(高校生以上)700円、こども(小・中学生)300円、1回券:おとな(高校生以上)500円、こども(小・中学生)200円
入浴料 中学生以上700円、4才から小学生400円 (入村無料)
駐車場 300台 無料 (大型バス可)
アクセス 中国自動車道高田ICから約7分
ホームページ http://www.kaguramonzentoujimura.com/main.html
※神楽の公演スケジュールなどはホームページでご確認ください。
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