ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
クルマのことならなんでもガイド
2019年7月23日更新
今月の達人
品田商会・品田庄一
自動車整備業の全国組織であるロータスクラブでは、2016年から『次世代自動車取扱認定制度』を実施して、加盟するロータス店の次世代車対応を推進して来ました。そして、2018年からは『次世代自動車取扱認定店』の進捗状況を広報し、電動車(HV・PHV/PHEV・EV)が取り扱えることをアピールしています。理由は一つ。もうじきやってくる本格的な電動車時代においても、多くのお客さまに、より安心・安全なカーライフを享受していただくためです。
次世代マーケットに
ロータスクラブをアピール
「ロータス店は整備の腕がバツグン!」
そうした声を、自店のお客さまや、自動車関連の集いなどでお会いした方からかけていただくことが多々あります。
どうしてそうした高い評価をいただけるのか? 全国各地にあるロータス店が、新車・中古車を問わずさまざまなクルマの整備に携わってきているプロ中のプロだからです。そして、「クルマのことならロータスへ」というキャッチフレーズを掲げ、現状に満足することなく自己の研鑽に励んできたのです。また、プロを自認する各社がロータスクラブという組織の中で刺激し合うことも、技術を高めていく大きな力になっていたと思います。
ただ、プロというのは黙して語らずというか、自らの技術の高さをことさら誇示しない傾向があります。各ロータス店も同様で、「おクルマをお預けいただければ、必ず良さをわかっていただける」という思いを抱きつつ、アピールの方はほどほど……という感じでした。
しかし、近年のハイブリッド車(HV)の増加、さらに次世代における電動車(HV・PHV/PHEV・EV)の増加予想を踏まえ、私たちロータスクラブも「黙して語らず」ではいけないと思っています。
というのも、一般的には、HVやPHV/PHEV、あるいはEVの整備・点検は自動車ディーラーが専門であるというイメージが何となく形成されているからです。
そんなことはないのです。実態としては、すでに全国のロータス店においてもHVはもちろん、まだ数的には少ないその他の電動車の整備・点検を行ってきています。
次世代の自動車マーケットに対して、ロータスクラブとロータス店はしっかりグリップしているということを、実態だけでなく声を大にして発言し、お客さまに知っていただきたいと思っています。
そこで、ロータスクラブでは、2016年から『次世代自動車取扱認定制度』を実施し始めました。これは、電動車の加盟する整備・点検を組織的に推進すると共に、それを目に見えるようにしようという試みでもあります。
2018年からは『次世代自動車取扱認定店』の進捗状況を広報し、また認定されたロータス店の店頭に貼り出す大判ステッカーなどを用意してアピールを行っています。
すでに1,400社以上が
『次世代自動車取扱認定店』に
『LOTAS次世代自動車取扱認定制度』は、ロータスクラブ独自の制度です。
今後増加していくと考えられるハイブリッド車やPHV・PHEV、そしてEVを含む電動車の整備・点検について、ロータスクラブとして必要十分な条件を自主的に設定し、その条件をクリアしたロータス店を『次世代自動車取扱認定店』として認定します。
そして、その数を増やしていくこと(目標は2019年度に全社達成)で、ロータスクラブ全体としてお客さまが電動車の整備・点検を安心して任せられる自動車整備工場のサービスネットワークになろうというビジョンに則ったものです。
では、『次世代自動車取扱認定店』になるための条件とはどんなものなのか、ざっとご紹介させていただきたいと思います。
(1)一般社団法人日本自動車整備振興会連合会(日整連)が進める「コンピュータシステム診断認定店」の取得
これは、自動車整備業界として推進している、次世代自動車対応の取り組みです。日整連が設けているコンピュータシステム診断認定店の認定基準は、次の通りです。
①スキャンツール応用研修修了者または一級自動車整備士の在籍
②推奨スキャンツールの保有(※スキャンツールとは、自動車の電子システムを対象とした故障診断機のこと)
③FAINES(日整連が運営するインターネットを活用した自動車整備情報の図書館)への加入
(2)EV、PHVユーザー向けに一般開放された「充電設備」の設置、ならびに充電設備案内「看板」の設置
モード3(通電を制御する装置を備えたスタンドタイプ)および急速充電器、またはモード2(通電を制御する装置を備えたスタンドタイプ)の充電設備を設置し、それを看板で案内し、お客さまに使っていただけるようにしてあるということです。
(3)低圧電気取扱特別教育修了者の在籍
専門的な研修などに参加し、高い電圧に対処できる資格者として認定されたスタッフが、事業所に1名以上の在籍している必要があります。ロータスクラブでは、組織的に研修を実施してスタッフの育成を進めてきました。
(4)絶縁工具、絶縁保護具の所有
電動車を整備・点検するために必須となる、絶縁工具、絶縁保護具を所有しており、必要なときに使えなければなりません。
(5)環境対策の取り組み
環境に優しいクルマである電動車を扱うからには、環境対応した整備工場でなければなりません。あまり知られていませんが、ロータスクラブは以前から環境対策を組織として推進してきました。『次世代自動車取扱認定店』になるためには、国土交通省の顕彰制度「環境に優しい自動車整備工場」、環境省のガイドラインに基づく認証「エコアクション21」、国際標準化機構の環境システムマネジメントに関する規格「ISO14001」のうちのどれかを取得する必要があります。
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