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達人に訊く(72)幸せなカーライフに不可欠な自動車保険、ちゃんと加入してますよね?

2020年9月25日更新

今月の達人
くるま生活・井上康一



女性ドライバーの皆さん、今日もハッピー&ビューティフルなカーライフを送ってますか? 前回、クルマの保険について学ぶというテーマで、法律で加入が義務付けられている自賠責保険のことを紹介しました。今回はもう一つの保険である自動車保険の概要と加入の必要性についてお話しします。

良いか悪いかは別として
未加入でも法的にはOK

自動車保険がどんな保険か、それを端的に表現するのはけっこう大変です。

ただ、前回紹介した自賠責保険との三つの違いで特徴を見ていくと割りと説明がしやすく、理解していただけるのではないかと思います。今回はその伝で、私なりに自動車保険についての解説を行いたいと思います。

● ● ●


三つの違いのうちの、一つ目としては「自動車保険は自賠責保険のように加入が義務ではない」が挙げられます。

自賠責保険は法律で加入が義務付けられていますが、自動車保険は別名で任意保険といわれているように、自分の意思で加入するかどうかを決められる保険です。

良いか悪いかは別として、未加入を選択しても法的には問題はなく、クルマを運転する上で支障をきたすわけではありません。

相手と自分と愛車の損害を補償

二つ目の違いは「自動車保険は自賠責保険よりも補償範囲が広い=安心度が高い」です。

自賠責保険には、人身事故でケガ、死亡、後遺障害の被害を負った相手方に賠償金を支払うための対人賠償しかありません。それに対して、自動車保険にはさまざまな損害を対象とした各種保険が揃っています(自動車保険は各種保険を組み合わせた総称なんです)。

個人が契約する自動車保険の内容を見ると、基本的なものとしては、死傷した相手方に賠償を行う「対人賠償責任保険」、相手のクルマなど壊した物の賠償を行う「対物賠償責任保険」、自分と同乗者のケガの治療費などの補償を行う「人身傷害保険」の三点セットがあります。そして、そこに自分のクルマの修理などの補償を行う「車両保険」を任意で付け加えれば、基本四点セットということになります。さらに、それら基本的な保険にプラスして、オプションで用意されているさまざまな「特約保険(自動セットもしくは任意契約)」もラインアップされています。



どれをどのように選択して契約するかによって違ってきますが、とにかく自動車保険は補償の範囲が広く、カーライフの安心度を高めてくれる保険ということができるのです。

数億円の賠償金の支払いも対応可能

三つ目の違いは「自動車保険の保険金額は自賠責保険より高く設定されている」です。

女性ドライバーの皆さんとしては想像もしたくはないでしょうが、人身事故で相手を死亡させてしまった場合、賠償金が数億円に上ることは珍しいことではありません。これは、自賠責保険の支払限度額3,000万円だけでは到底足りない額です。でも、自動車保険の対人賠償保険の保険金支払限度額を「無制限」にしておけば、賠償金が高額になっても対応が可能です。

また、自賠責保険が対応していない物損事故についても、大変な事態に陥ることがあります。例えば、ブレーキとアクセルを踏み間違えてお店にクルマごと突っ込んでしまうというような事故があります。その場合、建物を壊したことについての損害賠償だけでなく、そのお店の中にあって破損した商品に対する損害賠償もしなければなりません。もし扱っていた商品が宝石や高級ブランド品、精密機器などである場合には、びっくりするような金額になります。このとき、保険金支払限度額を「無制限」にした対物賠償責任保険に入っていれば、保険金で損害賠償を行うことができます。

もちろん、自動車保険の保険料は自賠責保険のそれよりも高くなっています。ですが、それに見あった補償がしっかりされることになるのです。

● ● ●


以上、駆け足となりましたが、自賠責保険との三つの違いから見た自動車保険の特徴です。

①加入が義務ではない、②補償範囲が広い、③保険金額が高く設定されている……この3点を踏まえることで、自動車保険とは何かがかなり鮮明になったのではないでしょうか。

もう少し説明を付け加えさせていただけば、自動車保険はドライバーの皆さん一人ひとりが設計するものです。自分に起こりうるリスクを考えて、広い補償範囲の中から各種の保険を選択したり、それぞれのリスクに対する保険金の支払い限度額を設定したりすることができます。だから、自動車保険に新規加入するときはもちろん、契約更新時には、保険のプロである保険代理店(ウチもそうです!)の担当者と十分に話し合い、自分に合った自動車保険を創ってください。

言い換えれば、自分のことを何でも話せて、相談できる保険代理店と付き合うことが大切です。手前味噌ですが、ウチでは毎日、自動車保険について熱心に語り合うお客さまとスタッフの姿を見ることができます。その光景に、私は「今日も、お客さまのカーライフの応援ができてよかった」と、幸福創造企業たる喜びを感じています。

法的に許される自動車保険未加入も
道義的に見れば問題あり

さて、ここからは自動車保険に関して、私が抱いているある危惧をお話したいと思います。問題の発端となるのは、一つ目の特徴である「自動車保険は自賠責保険のように加入が義務ではない」ということです。

この特徴があるために、世の中には自動車保険に加入していないままクルマを運転するドライバーがかなり存在することとなっています。

例えば、基本的な対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、人身傷害保険の三点セットに加入していないドライバーは、損保業界の資料(損害保険料率算出機構「自動車保険の概況」)から推定すると約25%にものぼります。つまり道路を走っているクルマの4台に1台が自動車保険未加入車となっているのです。恐ろしい現実です。



未加入で済ませているドライバーの多くは、「自賠責に加入しているから、それで十分。自動車保険の高い保険料は払いたくない」と考えているようです。なるほど、家計を重んじる視点からいえば、そうした選択もあるかもしれません。

だけど、でも、しかし……、私は、「ハッピーなカーライフを実現する」という視点からすると、これは完全に間違った選択だと思います。道義的にもでっかい疑問符が付きます。

言うまでもないことですが、自動車保険未加入のままで、万が一の人身事故を起こしたとしたら、資産家でもない限り、死傷した被害者に対する十分な賠償ができない可能性が大です。そして、自分や自分の家族の生活(家計)を破綻させる可能性も大きくなります。それは不幸あるいは悲劇以外の何ものでもありません。そのことに目をつむって運転を続けるというのは、あまりに自分勝手な所業と言わざるを得ません。

なので、法律で加入が義務付けられていないとしても、私はすべてのドライバーがまっとうなコモンセンスを持った人間として自動車保険に加入するようになることを強く望みます。できることならば、法を改正して自動車保険を義務化してもらいたいと考えるほどに、その想いは切実です。

皆さんは、どうお考えですか?

安心な交通社会実現のために
「無保険車の撲滅」を実践!

そうした私の想いもあり、幸福創造企業たる当社では「無保険車の撲滅」を目指して、クルマを購入されたり、点検・整備にいらっしゃるお客さまには必ず自動車保険を付けていただくようにお願いしています。



その場合、できれば車両保険を含めた四点セットに加入していただくのが理想なのですが、お客さまの懐事情であるとかクルマの年式が古いなどといった事情によっては、三点セットで加入していただくこともあります。

また、何が何でもウチで自動車保険に入っていただかなくてはいけないということではなく、お客さまの考えから、例えばネット保険などで契約されるのであれば、それはそれで構わないということにしています。

大事なことは、「ウチのお客さまが、一人として無保険車に乗ることはない」という事実を積み上げていくことです。

そう、私たちは、自分たちの商売のためではなく、健全な交通社会とお客さまのハッピーなカーライフを実現するために、当社が販売・整備するクルマに自動車保険が100%付くよう努めているのです。

どうぞ女性ドライバーの皆さん、「広島県には無保険車撲滅への挑戦を愚直に実践しているロータス店がある」という事実を頭の片隅に留めておいてください。そして、迷うことなく自賠責保険と自動車保険の両方に加入し、健全な交通社会の一員として、ハッピーなカーライフを実現していっていただければと思います。

カフェみたいな整備工場があるってこと、知ってましたか?

ネイルがきれいに映えるカーライフ、楽しんでますか?

スキンケアするみたいに、愛車の日常点検やってますか?

健康診断するように、ちゃんと定期点検してますか?

行きつけの美容室のような整備工場で車検してますか?

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幸せなカーライフに不可欠な自動車保険、ちゃんと加入してますよね?

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ロータスカードの利用で、カーライフをもっとハッピーなものにしませんか?

お店紹介
くるま生活:戦時中の1945年5月に、オートレースの選手でもあった初代(祖父・井上辨氏)が広島県福山市明治町でオートバイの販売・整備の事業を開始。その後、二輪車から四輪車へと業態を移し、1959年に「みずしま自動車商工株式会社」を設立。1980年代からは二代目(父・井上清氏)が跡を継ぎ、事業を拡充。1992年には、現在の地である福山市明神町にショールームを開設。三代目である井上康一社長は、大学卒業後、東京で生物工学に関連する実験器具を扱う商社マンとなったが、1993年に地元に戻って父の元で修行し、2001年に社長に就任。2011年に社名を「株式会社くるま生活」と改め、女性ドライバーをメインターゲットにしたビジネス手法を駆使して、新たな整備工場の在り方を追求している。



住所:広島県福山市明神町2-9-25
電話:084-943-7123(代)
HP:http://www.kurumaseikatsu.co.jp

 

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