今月の達人
共栄自動車商会・小林祐樹
この連載では数々の三菱車の魅力を紹介してきましたが、最後はそれら優れた三菱車を扱っているわれわれロータス店の魅力について語らせていただきます。皆さんが想像するより、ロータス店って、けっこうすごいんです!
すべてのクルマを高い水準で整備
これまでお話してきたたとおり、三菱自動車のクルマはかなりしっかりと造られています。そして、それをベースに時代の先端をいく4WDシステムや世界に先駆けたEVやPHEVのパワートレインなど、新しく魅力的な技術が次々に投入されています。
全国のロータス店は、三菱自動車と全日本ロータス同友会=ロータスクラブが提携関係にあることから、これら優れた三菱車を日常的に扱っています。そのため、もともと腕自慢ということもあるのですが、その整備力は常に高いレベルに維持され、かつ絶えず進化を遂げています。
あらゆるエンジン車はもちろんのこと、「次世代自動車取扱認定店」としてハイブリッド車、PHV、PHEV、EVといった電動車の整備・点検まできっちり行える態勢となっているのは、その確かな証と言えるでしょう。
ただ、こうしたロータス店の実力は、まだまだ広く知られていないのが実情です。これまでさんざん「三菱自動車は宣伝が上手じゃないから、いいクルマでもなかなか販売台数が伸びない」なんて文句を言ってきましたが、それはそのままわれわれロータス店にも当てはまるところがあったりするのです(苦笑)。反省が必要です。
ということで、以下、私たち共栄自動車商会の例を紹介しながらロータス店の魅力を語らせていただきます!
一度の入庫でわかるロータス店の真価
共栄自動車商会は1960年に私の祖父が立ち上げた会社です。最初は二輪車のみの扱いでしたが、1964年から四輪車主体に転換し、1967年に三菱自動車の協力工場になって以降、三菱車をメインに扱うようになりました。その縁もあって、1993年にロータスクラブに加盟し、今に至るまでロータス店として営業を続けています。
共栄自動車商会 小林隆一社長
現在の社長は私の父である小林隆一です。前にも少し触れましたが、若かりし頃の父は仕事のかたわらラリーに深くのめり込んでいました。レース車両のエンジンやサスペンションなどの改造をすべて自分で行いつつ数々のレースに出場し、それなりに好成績を挙げていたのです。
一見、ただの道楽者(笑)。ところが、これが会社のためになりました。もともと自動車整備の専門校で学んでいたのでクルマをいじるための知識と技術は十分にあったのですが、そこにレースで勝つための実践的な知識と技術が加わったことで、一般のクルマについても整備力が向上するというオマケが付いてきたのです。
結果、多くのお客さまから「共栄は整備の腕がいい」といった評判をいただけるようになり、入庫数が増え、販売にもいい影響が出るようになりました。今でも父は、「三菱自動車が数々のラリー参戦でクルマの性能を向上させていったのと同じで、オレはたくさんのラリーに出場することでウチの整備のクオリティを向上させていったんだよ」と、よく自慢げに語っています。
そんな父のもとに集ったスタッフたちもプロフェッショナル揃いです。現在、彼らを束ねる工場長は、かつてはダートトライアルをやるなど根っからのレース&機械好き。入社当時の履歴書にはなんと「趣味:レース車のミッションを降ろしてオーバーホールすること」と書いてあったそうです。若い時から腕が良く、お客さまのクルマの難題を次々に解決していき、「共栄は整備の腕がいい」という評判をさらなる高みへと押し上げていったのです。
また、スタッフの一人は、2013年に行われた第19回全日本自動車整備技能競技大会で優勝を果たしており、名実ともに最高レベルの整備士と認められています。もちろん、他のスタッフも同様の技術力を持っており、日々それに磨きをかけています。
2013年第19回全日本自動車整備技能競技大会での競技シーン(共栄自動車商会・澤口選手)
2013年第19回全日本自動車整備技能競技大会の表彰式(中央が共栄自動車商会・澤口選手)
第19回全日本自動車整備技能競技大会優勝の表彰状
現時点で2,000名以上にのぼるお客さまの多くは、このプロフェッショナルな整備士たちの実力にぞっこん状態です。それが証拠に、私たち営業が「そろそろ買い替え時ですね」と切り出す際に、担当整備士が一言添えると「あなたが言うならそうするよ」と納得していただけるケースがかなりあります。
ただし、それは、ウチだけのことではありません。全国1,650社のロータス店の多くに見られる傾向であり特徴でもあります。「カーライフのすべてを任せることにしたのは、一度入庫して群を抜く整備力の高さが実感できたからだ」というお客さまからの評価は、全国津々浦々のロータス店で聞かれます。つまり、ロータス店ファンのお客さまは、優秀な整備士たちによって生まれているということです。
まだ入庫された経験がない方は、ぜひ一度、お近くのロータス店でその整備力の高さのほどを確かめていただければと思います。
ちなみに、私自身は営業専門。整備に関してはタイヤ交換やオイル交換ぐらいしかできません。しかし、過去にIT企業のSEや、メーカー系ディーラーの所長、自動車板金ソフトの開発営業をやっていたキャリアがあることから、次世代車対応の整備工場がどうあるべきかについての知見は十分に持っていると自負しています。ロータスクラブが推進している「次世代自動車取扱認定店」をベースに、私たち共栄自動車商会らしい次世代の整備工場づくりを行っていこうと考えています。
万が一の事故や故障時も安心レスキュー
ロータス店の特長は整備力だけではありません。お客さまに安心してカーライフを送っていただくためのサービスも万全です。
その代表的なものが1994年に誕生した「ロータス365サービス」。ロータスカードの会員になっていただければ、万が一の事故や故障のときにフリーダイヤルするだけで、24時間365日いつでも、レスキューサービスが受けられるようになっています。
いかにしっかりつくられ、かつ整備されたクルマでも万が一の事故や故障は起こり得るわけで、ロータスクラブは全国組織としてそこををちゃんとカバーしているのです。
もちろん私たち共栄自動車商会も、この「ロータス365サービス」を展開する一員です。ですが、実は、かなり前からお客さまに対して独自のレスキューサービスを行ってきたという事実があったりします。
なにせ、当社の社是は「いつでも どこでも 今すぐに 貴方から車の困ったを無くしたい」です。それを遂行すべく、かつては自社の仕組みとして、お客さまからのあらゆる「困った」という連絡に、社長をはじめとする社員一同で応えるようにしていたのです。
「キーを回してもエンジンがかからない」といった小さな困りごとでも、連絡が入れば、深夜や明け方であろうと飛んでいって解決していました。また、大きなものでは、遠方の地で事故に遭われたお客さまのレスキューを行うということもやっていました。
これは十年も前に、社長自身が担当した遠隔地におけるレスキューの例なのですが……ある日の夕刻、旅行で青森県の八幡平をドライブされていたお客さまからの緊急の電話が1本入りました。それは「クルマが雪で滑って路肩の大きな岩にぶつかって動かなくなり困っている。すまないが、代車を用意して助けにきてもらえないか。JAFを呼べばレッカーしてくれるけど、愛車の修理を地方の知らない工場に任せるのは不安だし、そこが代車を貸してくれるかどうかもわからない。それに後で直ったクルマを引き取りにいくのも面倒。できればこのまま旅行を続けたい。なんとかしてほしい」という内容でした。
社長は、お客さまにガソリンが十分あるかどうかとヒーターが正常に動くかどうかを確認した後、すぐにキャリアカーにスタッドレスタイヤを履かせ、同じくスタッドレスタイヤに履き替えた代車を積むと、茨城県古河から八幡平へと向かいました。現場に到着したのは6時間後の午前1時近く。社長はお客さまに代車をお渡しし、動かなくなったクルマをトラックに積み、ホテルで仮眠した後、翌日の昼前に店に戻ってきました。後日、代車で続けた旅行から戻っていらしたお客さまが直った愛車を引き取りにいらしたときに満面の笑みを浮かべていらっしゃったのは、言うまでもありません。
今は、労働基準法の遵守が重要なことになっていますし、「ロータス365サービス」もしっかり稼働しているので、さすがに自店独自の24時間365日のレスキューサービスはやらなくなっています。しかし、だとしても「いつでも どこでも 今すぐに 貴方から車の困ったを無くしたい」という心意気は健在で、できる範囲のことならなんでも対応するよう努めています。
われわれロータス店は、メーカー系のディーラーとは違い、地域のお客さまに深く愛され頼りにされなければ存在意義がありません。時代がどれだけ変わろうとも、すべてのクルマの整備をしっかりと行い、お客さまの困りごとを全力で解消することを使命と心得て活動し続けることが肝要です。ロータスクラブの一員である私たち共栄自動車商会は、その基本中の基本ともいうべき方針と行動をずっと貫いているのです。
繰り返しになりますが、まだ、ロータス店のことをよくご存じでない方がいらしたら、ぜひ一度、安心点検など気軽にロータス体験をしてみてください。そうすれば、きっとディープなファンへの一歩を踏み出していただけるはず。そこに“トク”こそあれ、“ソン”はまったくありません。皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
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ロータス店には優れた三菱車に相応しい整備力とサービス力があります!
お店紹介
共栄自動車商会:1960年12月に、初代の小林忠作氏が双葉商会を設立し、二輪車の販売修理業をスタート。1964年に共栄自動車商会に社名を変更し、四輪車を主体とした業務に移行。1967年に三菱自動車の協力工場となり、茨城三菱自動車販売㈱と本格的に取り引きを開始。その後、二代目であり現社長の小林隆一氏は、高い整備技術を背景に、「いつでも どこでも 今すぐに 貴方から車の困ったを無くしたい」という企業理念を実践し、地元での厚い信頼を築いた。常務取締役で、営業責任者として活躍する小林祐樹氏は、20代から自動車関連企業で武者修行した知識とノウハウを活かして、新たな時代の整備工場の在り方を追求している。
住所:茨城県古河市下大野1516-3
電話:0280-92-5416(代)
HP:http://Kyoei50.com