今月の達人
共栄自動車商会・小林祐樹
今回は、現在絶好調の『eK X(eKクロス)』を取り上げます。このクルマ、アクティブな女性にも受けがいいのですが、ウチでは男性陣に大好評。その理由は男ゴコロをくすぐるところがいっぱいあるから。そして、乗ればプラスαの歓びが感じられるから!
軽のなかでピカイチの一台
eKクロスは、どんな魅力をもったクルマなのか? ……販売の現場にいる私の実感でお話ししたいと思います。
とにかく、いいところがいっぱいなのですが、中でも私は、「カッコいいデザイン」と「スムーズで力強い走り」は“超”が付くほどすばらしいと思っています。そのあたりは、最近の軽自動車の中ではピカイチといっても過言ではありません。
実際、ウチにいらっしゃるお客さまの多くが、その二つのポイントにビビっと反応されます。特に、20代~40代の男性のお客さまにそうした傾向が顕著です。
一度見たら忘れられないデザイン
「カッコいいデザイン」は一目瞭然。
三菱車らしさを凝縮したデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用しつつ、X(エックス=クロス)の形を浮かび上がらせたフロントマスクは精悍そのものです。一度見たら忘れられなくなるほどのインパクトがあります。軽自動車のデザインがどれも似たり寄ったりになってきていると言われていますが、eKクロスの存在感はかなり際立っているといえます。
画像提供:三菱自動車工業株式会社(以下同様)
だからといって、荒々し過ぎたり、くど過ぎたりしているわけではありません。フロントからリアにかけて洗練されたデザインが施されていて、都会的なイメージを醸しだしています。
5色あるボディカラーがモノトーンと2トーンのどちらかで選べるようになっているところも粋です。
そうですねぇ……例えるなら、「小兵ながらもタフに鍛え上げたラグビー選手が、洒落たスーツを身にまとった感じの一台」、とでも言えばいいでしょうか。だからアウトドアはもちろん、街中の走行でも人目を引きますし、高級レストランに横付けしたってしっかり映えます。
このeKクロスのデザインの良さは、専門的な場でも認められています。
『2019年度グッドデザイン賞』の受賞がそれで、選考委員は「eKクロスのデザインコンセプトは『THE CUTE BEAST』。軽カーサイズならではの親しみやすさとアグレッシブなデザインで、三菱自動車の強みであるSUVイメージをアクティブでプレイフルに表現」していると高く評価したのです。
そう、この一台を見た目で選んだお客さまは、もれなく「お目が高い」ということになるわけです。
走りの良さに思わず唸る
「スムーズで力強い走り」は、試乗してみるとよくわかります。
私は、発売前に三菱自動車が行った内覧の試乗会でeKクロスを運転し、走りの良さに思わず唸ってしまいました。
この走りの良さは、eKクロスがよく考えられたクルマであることを表していると思います。
まず、新型エンジンのBR06型は既存のBR08型をボアダウンしたものですが、ロングストロークなのでトルクがあって、低回転でもしっかり走れるんです。
そして、eKクロスは全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。これがスタートをアシストしたり、加速時にはモーターの力で駆動力を上げるよう作用します。
しかも、トランスミッションに新開発の軽自動車専用CVTを採用。このコンパクトかつ軽量なCVTは、変速比幅が軽自動車に最適化されているので、これも走りの滑らかさに貢献しています。
いかがですか、eKクロスの走りはこうした理詰めの開発によって生み出されているわけです。
だから、自然吸気エンジンの加速フィールもいいのですが、私見を言わせていただくと、最上グレードのTに搭載されているターボエンジンの加速性の良さは格別です。
eKクロスのターボは、数字では47kW(64ps)/ 5600rpm、100Nm(10.2kg-m)/ 2400~4000rpmを発生するとなっています。実際、2000回転を超えたあたりからの加速は、かなり気持ち良く感じると思います。しかも、このターボ、非常にレスポンス良く加速してくれて、かつその後もグイグイと引っ張っていっててくれる、なんとも素直で力持ちで二枚目なターボになっているのです。
どんな道でも安心・快適
それから、eKクロスは、3グレード(M、G、T)とも2WDと4WDのどちらかが選べるようになっています。
街中走行であれば2WDでまったく問題ありがませんが、三菱ファンのお客さまはやっぱり4WD志向。悪路をものともせずに走ったり、スタックしても脱出できたりすることを要求されます。それに、eKクロスらしさから言っても、「どんな道でも苦にしない」フルタイム4WDが似合いです。
さらに、eKクロスは、クルマの動きを安定させるアクティブスタビリティコントロール(ASC)や、雪道やぬかるみでも不安なく運転できるグリップコントロールを採用しています。
「グリップコントロールって、何?」とおっしゃるお客さまいらっしゃいますが、「雪道やぬかるんだ路面で片側の駆動輪が空転した場合、スリップした駆動輪をブレーキ制御し、路面をグリップしている駆動輪の駆動力を確保することで発進をサポート」するという優れた機能です。こういう地味な、縁の下の力持ち的な機能を軽自動車に持たせるあたり……何とも三菱らしいところです。
さらに、eKクロスは、高速道路での同一車線運転支援技術『MI-PILOT』を全車にオプション設定。高速道路で感じていたストレスや疲労を軽減してくれるので、ロングドライブがますます楽しくなります。
どんなときでも、どんな道でも、安心かつ快適に走行できてしまう。軽自動車でこんなにすごい走りができるクルマを、私はこれまで乗ったことがありません。
Tが「ハイパフォーマンス軽SUV」の極み
世の中的には、価格が比較的に低めに設定されている2WDで自然吸気エンジンのGグレードが売れているようです。見た目が変わらず、走りも十分で、前回紹介したeKワゴン同様に高度な安全性能も備えているから、それはそれでまちがいのない選択だと思います。ですが、私としては、ぜひターボエンジンと4WDのTグレードを購入していただきたく思っています。
カッコいいデザインに加えて、ターボと4WDとがあれば、アウトドアだって、街中だって、はたまた遠出だって自由自在。CMでは「ハイパフォーマンス軽SUV」と謳っていますが、このグレードこそがその極みで、想像以上にすばらしいカーライフが送れるようになるに違いないからです。
いつの頃からか、「男は黙って…」的な武骨なイメージが色濃くなった三菱車ですが、eKクロスは完全にその殻を破りました。
だって、eKクロスに乗っていたら、黙っていたって女性が放っておくはずがありません。
「eKクロスはモテ男にふさわしい軽ハイトワゴン」、そんな風に言ったっていいんじゃないでしょうか!
『eKクロス』は2020年度次『RJCカーオブザイヤー』を受賞しました!
『eKクロス』は2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤー『スモールモビリティ部門賞』を受賞しました!
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新eKワゴンは上品にキュートで安全性もバツグン。女性に超オススメの一台です!
カッコよくて力強く走るeKクロスは、モテ男にふさわしい軽ハイトワゴンです!
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お店紹介
共栄自動車商会:1960年12月に、初代の小林忠作氏が双葉商会を設立し、二輪車の販売修理業をスタート。1964年に共栄自動車商会に社名を変更し、四輪車を主体とした業務に移行。1967年に三菱自動車の協力工場となり、茨城三菱自動車販売㈱と本格的に取り引きを開始。その後、二代目であり現社長の小林隆一氏は、高い整備技術を背景に、「いつでも どこでも 今すぐに 貴方から車の困ったを無くしたい」という企業理念を実践し、地元での厚い信頼を築いた。常務取締役で、営業責任者として活躍する小林祐樹氏は、20代から自動車関連企業で武者修行した知識とノウハウを活かして、新たな時代の整備工場の在り方を追求している。
住所:茨城県古河市下大野1516-3
電話:0280-92-5416(代)
HP:http://Kyoei50.com