ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>
2019年4月9日更新
ロータスタウンのクルマ好きが集う「タウン・ギャラリー」。これまで数々のクルマ情報誌や自動車メーカーのツールにクルマを描き続けてきた、イラストレーター日野浦剛さんが往年の名車を描いた「一世を風靡したクルマたち」展。今回は、パリダカ史上に燦然と輝くあの名車と、その流れをくむ今はなき軽自動車です。
PAJERO
1982(昭和57)年5月に、三菱自動車は初代「パジェロ」を発売した。ボディタイプは、メタルトップとキャンパストップの2種類。小型ボンネット・トラックのフォルテ4WDをベースにしたシャシーは前輪独立懸架を備え、エンジンも4WD車としては日本初となるディーゼルターボを中心にラインナップ。エアコンをはじめとする快適装備も乗用車と同様に装着。まさに個人ユースを意識した、RV指向のクロスカントリー4WDの誕生だった。
その一方で、世界一過酷なラリーとして知られるパリ・ダカールラリーに挑戦。1983年に市販車無改造クラスで初参戦し、クラス優勝(総合順位11位)を果たす。そして、1985年には初の総合優勝。その後も12回の総合優勝に輝き、オフロード性能の高さを世界に知らしめた。
PAJERO MINI
『パジェロ』で培ったオフローダーとしての機能を、軽自動車に注ぎ込むという発想から生まれたミニRV『パジェロミニ』。1994(平成6)年12月に発売されると、大好評を博して人気車種になっていきました。
初代のH51/56A型は、エンジンに直列4気筒DOHC20バルブICツインスクロールターボエンジンと直列4気筒SOHC16バルブエンジンの2種類を用意。4WD車には路面状況に応じて、走行中の2WD/4WD切換え、4WDモードにおけるHi/Lo2段の切り換えを可能としたイージーセレクト4WDを採用していました。
1998年10月、軽自動車の新規格化(全長3.3m→3.4m、全幅1.4m→1.48m)に合わせてフルモデルチェンジし、全長・全幅のサイズを拡大。エンジンは先代同様、4気筒DOHC20バルブ・インタークーラーターボをスポーティグレードに搭載、新開発した環境エンジンの4気筒SOHC16バルブ・リーンバーンMVVを標準グレードに搭載し、優れた低燃費を達成しました。
多くの人に愛されたパジェロミニは、18年間で48万台を販売しましたが、2012年6月に生産終了を迎えました。
「一世を風靡したクルマたち」展(1)
「一世を風靡したクルマたち」展(2)
「一世を風靡したクルマたち」展(3)
「一世を風靡したクルマたち」展(4)
「一世を風靡したクルマたち」展(5)
「一世を風靡したクルマたち」展(6)
「一世を風靡したクルマたち」展(7)
【作家紹介】
日野浦剛:1952年生まれ。1975年頃から、フリーのイラストレーターとなる。マガジンハウス、小学館、ソニーレコードなどでイラストを制作。また、多くのクルマ雑誌の誌面を飾ってきた。現在はイラスト制作の傍らデザイン学校で後進の指導にもあたっている。
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