ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>
2019年4月9日更新
ロータスタウンのクルマ好きが集う「タウン・ギャラリー」。これまで数々のクルマ情報誌や自動車メーカーのツールにクルマを描き続けてきた、イラストレーター日野浦剛さんが往年の名車を描いた「一世を風靡したクルマたち」展。今回は、日本の自動車史の本流にその名を刻む2台です。
SKYLINE GT-R
1969年2月、前年にモデルチェンジを果たしていた日産スカイラインに、直列6気筒4バルブDOHC2000ccのS20型エンジンを搭載したGT-Rが追加設定。当時、スカイライン2000GTは4ドアセダンのみの設定であったことから、GT-Rもおとなしいセダンボディをまとっていましたが、その過激な走行性能は若者の心を熱く震わせました。太くなったタイヤサイズに対応するため、スカイライン独特のデザインであるリアフェンダーのサーフィンラインをカット。また、ヒーターやラジオをオプションとするなど、レースに必要のない装備はことごとく省かれました。GT-Rはレース用のモデルとされたからです。その狙いは見事に当たり、GT-Rはツーリングカーレースにおいて、ワークス活動を休止する1972年までに49連勝を含む通算52勝という大記録を打ち立てました。
CROWN(7代目)
1955年の登場以来、日本の高級車の代名詞ともいえるブランドを形成してきたクラウン。その道のりには、いくつもの名車が登場しますが、1983年に登場した7代目クラウンもその一台です。忘れられないあのCM。ヨーロッパの石畳の上を快適に走るクラウンの姿。そこに流れる、「いつかはクラウン」のナレーション。知的な声の主は、石坂浩二さんでした。自動車としての完成度も高く、洗練度を増したスタイリングは、多くの人をひきつけました。メカニカルな要素としては、ABSの先駆けとなる4輪ESCを採用。また、上位グレードには、クラウンとして初めて4輪独立懸架を導入。85年には、日本初のスーパーチャージャー付きエンジン搭載車を加え、「アスリート」を名乗るスポーティーグレードを設定しました。
「一世を風靡したクルマたち」展(1)
「一世を風靡したクルマたち」展(2)
「一世を風靡したクルマたち」展(3)
「一世を風靡したクルマたち」展(4)
「一世を風靡したクルマたち」展(5)
「一世を風靡したクルマたち」展(6)
「一世を風靡したクルマたち」展(7)
【作家紹介】
日野浦剛:1952年生まれ。1975年頃から、フリーのイラストレーターとなる。マガジンハウス、小学館、ソニーレコードなどでイラストを制作。また、多くのクルマ雑誌の誌面を飾ってきた。現在はイラスト制作の傍らデザイン学校で後進の指導にもあたっている。
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