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ALL JAPAN EV-GP SERIES 2024 第6戦レポート③【表彰式】―初の戴冠。シーズンを通して圧倒的強さを見せたKIMI選手に100人が大拍手!

2024年11月9日更新

EV-GP 2024 Rd.6 3-1

決勝後に、レース勝者と年間王者を顕彰する表彰式が行われた。

ALL JAPAN EV-GP SERIES 2024の締めくくりであり、会場には約100名ものレース関係者と観客&報道陣が詰めかけていた。

第6戦勝者の地頭所選手
「モデル3は旧型でも速い」

まず行われたのは、今レースにおけるクラス別と総合部門でそれぞれ3位までに入賞したドライバーへの表彰。

最上位のEV-1クラスと総合部門の表彰では、1位地頭所光選手、2位KIMI選手、3位CHOI JEONG WEON選手に記念のメダルが手渡された。

EV-GP 2024 Rd.6 3-2

地頭所選手の勝利者コメント。

「久々の参戦での勝利ということもあるが、旧型のモデル3パフォーマンスでパワーが上のモデルSプラッドを抜いて優勝できたのは本当に嬉しい。これで会場にいらっしゃる皆さんの多くが乗っているモデル3のすごさが改めて証明できたと思う。これからもテスラ車でいいレースをして、このEVレースを盛り上げていきたい」

EV-2クラス年間王者
「シリーズ中に成長できた」

続いて年間の各クラスと総合部門の王者への表彰。

コンペティションが成立したEV-Rクラス、EV-3クラス、EV-2クラスの各年間王者に記念の盾が贈られた。

EV-GP 2024 Rd.6 3-3

日産オーラでEV-Rクラスの年間王者となった廣瀬多喜雄選手(#555 OIRAKU RACING)のコメント。

「いつも接戦で汗だくだが、なんとかシリーズをチャンピオンという形で終えられた。次のシーズンも頑張って参戦したい」

EV-GP 2024 Rd.6 3-4

日産リーフでEV-3クラスの年間王者となった本間康文選手(#77 NJS RACING)のコメント。

「40kWhのバッテリーは限界が近いが、プライベーターとしてできる限りのことはやった。その結果としての年間王者は嬉しい。これからも日産車で頑張っている姿を見せ続けたい」

EV-GP 2024 Rd.6 3-5

テスラ モデル3RWDでEV-2クラスの年間王者となったモンド スミオ選手のコメント。

「今季、初めてシリーズ全戦に参戦した。最初のころはクルマの戦闘力も自分の技術もぜんぜん駄目だった。でも、他チームの人を含めいろんな人にサポートいただき、二つとも大きく向上させられた。年間王者となれたのは、そんな皆さんのお陰。深く感謝したい。来年も参戦するので、サポートと応援をお願いしたい」

総合王者KIMI選手
「監督とTAKAさんに感謝」

今シーズン、テスラ モデルSプラッドで圧倒的な強さを見せてEV-1クラスならびに総合部門で初の年間王者となったKIMI選手。多くの拍手と「おめでとう!」の声をかけられ照れつつも、極めて紳士的なコメントを残した。

EV-GP 2024 Rd.6 3-6

「こんな立派な賞がもらえて感無量。主催のJEVRAの皆さん、参戦された皆さん、応援してくださった皆さんに心よりありがとうと申し上げたい。そして、私事になるが、侠気(おとこぎ)でシーズン通して僕のレースを支えてくれたスエヒロ自動車商会の監督とTAKAさんには特別な感謝の気持ちを伝えたい。本当にありがとう。来シーズンも参戦し、このEVレースを盛り上げるつもり。応援のほど、よろしくお願いしたい」

● ● ●


ALL JAPAN EV-GP SERIESの2024は、さまざまな意味で激動のシーズンであった。

レースを主催するJEVRA(全日本電気自動車レース協会)の富沢久哉事務局長とともに、今シーズンの特筆すべきエピソードを振り返ってみた。

3月、昨シーズンまで参戦していた強豪チーム・スエヒロ自動車商会が参戦を休止。監督のModel3 Life!氏とTAKAさん選手が、10日の第1戦からGULF RACINGのピットに入り、プラッドを駆るKIMI選手のレースをサポートしはじめた。また、31日には、東京都とJEVRAがフォーミュラEの市街地コースを使ってのEV-GP参戦車のデモランを実施し、EVレースに対する世の関心を高めた。

6月、複数のテスラ車を擁してレースおよびシリーズを勝ち続けてきたTeamTAISANの千葉泰常代表が逝去。それに伴いチームもレースからの撤退を決定。以降、初戦から勝利を重ねていたKIMI選手が、さらに独壇場ともいえる勝利を重ね、初の年間総合チャンピオン獲得に邁進した。

9月、第5戦に突如ヒョンデのアイオニック5Nが3台参戦。そのうちの1台がKIMI選手のプラッドを破って初優勝。5年あまり続いたテスラ勢の牙城を崩し、EV-GP新時代の扉をこじ開けた。

10月、WIKISPEEDがTeamTAISANのテスラ車を買い取り、プライベーターとして本格的なレース活動を開始。その初戦となる最終戦でドライバーに起用した元王者の地頭所選手がモデル3パフォーマンスでプラッドと5Nを破り優勝。新しい枠組みの競争のはじまりが予感された。

さて、来季はどうなるか。

富沢局長の話によると、やはり話題が満載で、見逃せないシーズンとなりそうだ。

注目の車両でいえば、今季中に参戦するはずだったモーター出力1427kWを誇るリマック・ネヴェーラが満を持して参戦を果たす模様。また、とある日本のメーカーが、ハイパフォーマンスEVのプロトタイプを投入する可能性も出てきている。さらには、もし、ポルシェからケイマンのEVが発売されれば、アマチュア最強ドライバーのTAKAさん選手がそれを持ちこんで再び参戦してくるかもしれない……。

とにかく見どころが尽きないのである。

なお、今回、予選後にEVのサーキット走行会が行われ、スポーツ走行好きな数十人ものオーナーたちが愛車を持ちこんで参加していた。この中から、モンド選手のような新たなスタードライバーが誕生してくることもぜひ期待したいところだ。

来季は今季より1戦増えて全7戦の開催。そこで展開される激闘そして感動のシーンを見逃すなかれ。

EV-GP 2024 Rd.6 3-7

ALL JAPAN EV-GP SERIES 2024 第6戦レポート

①【予選】爆速のシャオミSU7Max初見参も、プラッドのKIMI選手が楽々とポールを獲得!

②【決勝】王者の帰還。モデル3の地頭所選手がラスト1周で大逆転ウィン!

③【表彰式】初の戴冠。シーズンを通して圧倒的強さを見せたKIMI選手に100人が大拍手!

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