ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」

みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

Japan Mobility Show Bizweek 2024 レポート(2)【三菱自動車】―まるで欧州車!? 上質な走りが際立つ大幅改良のアウトランダーPHEV!

2024年10月24日更新

Japan Mobility Show Bizweek 2024-2_1

脱炭素社会のための
5つの協業ビジネス

三菱自動車のブースでは、カーボンニュートラル社会の実現に向け、既に他社と協業して取り組んでいる5つのビジネスに関する展示を行い、参加・来場企業に対してさらなる共創・連携を呼びかけていた。

Japan Mobility Show Bizweek 2024-2_2

〈5つのビジネスの概略〉
①「EVNION」:スムーズなEVシフトを支援するオンラインプラットホームの提供。
②「NOYAMA」:楽しくサバイバル術が身につくコンテンツ・コミュニティサービスの提供/PHEVとアウトドアギア・電化製品の一括レンタルサービスの提供。
③「電動車のコネクティッド技術を活用したスマート充電サービス」:“電動車スマート充電プラン”加入で電気代が安い時間帯に充電ができるサービスの提供。
④「使用済み電池モジュール使用の自律型街路灯」:アウトランダーPHEVの使用済み電池を活用した自律型街路灯の開発。
⑤「EV行動分析レポート」:電動車の走行傾向などをまとめたレポートの提供(国内初)。

いずれも、世界で初めて量産型EVを世に出した三菱自動車、そして「PHEV×SUV」というカテゴリーを生み出した三菱自動車ならではの取り組みといえた。

EV走行100㎞超を実現

脱炭素車に貢献する車両のスペースで、三菱自動車は大幅改良したアウトランダーPHEV(2024年10月31日発売)を披露していた。

外観は大きな変化はなく、従来モデルで好評を博した威風堂々のデザインを継承している。

Japan Mobility Show Bizweek 2024-2_3Japan Mobility Show Bizweek 2024-2_4

しかし、中身は大きく変わった。

説明員は、「最も大きな変化は走りの性能が大幅にアップしたこと」と語っている。

バッテリーを大型化させ、モーターのみで走行できる距離を、従来の87㎞から106㎞(「M」グレードの場合)にまで伸ばした。

満充電の状態であれば、日常の街中走行でエンジンがかかることはほとんどない。高速道路でも100㎞/h巡航域までエンジンなしで加速させることができる。

106㎞という数値はWLTCモード(市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード)で弾き出された審査値であるため、現実の走行では7割ほどに目減りするが、それでもEV感は大幅に増したといえる。

Japan Mobility Show Bizweek 2024-2_5

走りの質そのものも向上した。

これまではアクセルのオン・オフ時に若干ピーキーな動きをする傾向があった。今回はそこを重点的に改良。モーターをはじめサスペンションのチューニングの見直し、さらには新タイヤの採用などによってナチュラルなフィーリングの走りを実現させた。

「力強くも上質な走りをする1台。先日、モータージャーナリストの皆さんに試乗いただいた際には、多くの方から『まるで欧州車のようにゆったりかつシルキーに走る』とのお褒めの言葉をいただいている

Japan Mobility Show Bizweek 2024-2_6

上質な走りに相応しく車室内も洗練進化を遂げた。

例えば最上級モデルのP Executive Packageには高級感を醸すセミアニリンレザーシートを採用。見た目と座り心地が良くなっただけでない。熱気を吸い出すシートベンチレーション(運転席&助手席)を装備し、暑い季節などの快適性を高めている。

Japan Mobility Show Bizweek 2024-2_7

また、12.3インチと大きくなったスマートフォン連携ナビゲーション(全モデル)、ヤマハと共同開発したオーディオシステム(Dynamic Sound Yamaha Ultimate標準装備:P Exclusive Package/Dynamic Sound Yamaha Premium標準装備:M、G、P)などなど、車室内にはドライブの喜びを増幅させる装備が充実している。

Japan Mobility Show Bizweek 2024-2_8

Japan Mobility Show Bizweek 2024-2_9

マイナーチェンジしたアウトランダーPHEVは、「冒険心を持つ人たちのための1台」というイメージを醸しつつ、乗り心地の良さが大幅に増したことにより、都市生活者やファミリー層にとってより魅力的な1台になったといえるだろう。

Japan Mobility Show Bizweek 2024 レポート

(1)【スズキ】マルチパスウェイの極致!? バイオガスで走るインド向けワゴンRを披露!

(2)【三菱自動車】まるで欧州車!? 上質な走りが際立つ大幅改良のアウトランダーPHEV!

  • ロータスカードWeb入会
  • ロータスカードWeb入会
  • 店舗検索
  • 店舗検索
  • 楽ノリレンタカー
  • 楽ノリレンタカー

あわせて読みたい

  • 次世代エコカー勉強会〈16時限目〉MaaS―スマホひとつでさまざまな交通手段・各種サービスが利用できるようになる(後編)

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    次世代エコカー勉強会〈16時限目〉Maa…

    フィンランドの首都ヘルシンキで具体化したMaaSに刺激され、世界各地でMaaS導入が加速している。「モビリティ社会が成熟しているがゆえに新しい試みがなかなか芽を…

    2021.08.11更新

  • 2020全日本EVグランプリシリーズ第7戦 レポート② – レーサー劇場。TAKAさん選手がサーキットの中心でEVレース愛を叫んだ!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    2020全日本EVグランプリシリーズ第7…

    決勝が始まる前のピットで、予選2位の八代公博選手、予選1位の地頭所光選手、予選3位のTAKAさん選手に少し時間をもらい、レースへの意気込みや戦略、その他もろもろ…

    2020.12.10更新

  • 日本EVクラブ主催『第24回 日本EVフェスティバル』ルポ② 小っちゃくて静かなのに迫力満点のレース!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    日本EVクラブ主催『第24回 日本EVフ…

    ここからは、フェスティバルで行われた各レースの模様をルポする。午前中に実施された電気カート(ElectricRacingKart=ERK)のレースや市販E…

    2018.11.22更新

  • ALL JAPAN EV-GP SERIES 2024 第3戦レポート(後編)―モデルSプラッドのKIMI選手が悠々と3連勝し年間総合チャンピオンに王手!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    ALL JAPAN EV-GP SERI…

    KIMI選手がつかんだEVレースの極意1周2.436㎞を23周して順位を争うALLJAPANEV-GPSERIES第3戦の決勝は、午後2時20分にス…

    2024.07.11更新

  • 「東京モーターショー2019」レポート(4) 三菱は進化形のPHEVシステムや電動4WDでSUVを過激に変えていく!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    「東京モーターショー2019」レポート(…

    ロータスクラブと提携している三菱自動車のブースにEVの姿はなかった。だが、PHEVの現行車やコンセプトカー展示に加え、V2H機器で家と電動車を繋ぎ、太陽光で発…

    2019.11.07更新

  • BookReview⑩『EVと自動運転』‐ EVの普及は、テレビのブラウン管が液晶に変わったときのように進む!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    BookReview⑩『EVと自動運転』…

    「100年に一度の変換期」の真の意味いまの自動車産業界は「100年に一度の転換期」にあり、そのキーワードは「電動化」「自動化」「コネクテッド化」「サービス化」…

    2018.08.07更新

< 前のページへ戻る