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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2024年7月11日更新
ALL JAPAN EV-GP SERIESの王者を生み出してきたTeam TAISANの千葉泰常代表が、6月7日に逝去された。
6月29日(土)に袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された第3戦「全日本 袖ヶ浦 EV55㎞レース大会」のブリーフィングの場では、主催者であるJEVRA(日本電気自動車レース協会)の富沢久哉事務局長の呼びかけにより、全選手が亡き千葉代表に黙祷を捧げた。
「千葉さんは、早くからテスラ車を投入するなど、われわれのEVレースを盛り上げてくれた偉大な功績者。その感謝の気持ちも込めて黙祷を捧げた。千葉さんの逝去に伴い、Team TAISANは今戦よりEVレースから一時撤退すると聞いている。残念だが、仕方がない。千葉さんには、これからのEVレースの新たな盛り上がりを天国から見守ってもらいたい」(富沢事務局長)
雨で予選順位に異変
TAISAN勢不在の予選は、午前9時45分からスタートした。昨夜からの雨で路面コンディションは完全なウエット。数台がスピンアウトし、途中、赤旗中断も入った。
この厳しい状況下で好タイムを出した上位4名に、予選の手応えと決勝への意気込みを聞いた。
1分27秒679でポールポジションを獲得したのは、EV-2クラス(モーター出力150kW以上/250kW未満)にエントリーしていたテスラ モデル3 RWDのモンド スミオ選手(#55 モンドコーヒー)。昨シーズン最終戦での初参戦から上品な貴公子然とした走りで好成績を残し続けてきたが、わずか4戦目にして初のポール獲得と相成った。
「路面がズルズルとよく滑った。ポールが獲れたのは……雨で優勝候補のKIMI選手のプラッドが全開走行しなかったのが幸いした。自分のことでいえば、タイヤをブリヂストンのラジアルにした上で、ジワッとアクセルを踏むよう心がけたのがよかったと思っている」
「決勝では、間違いなくKIMI選手のモデルSプラッドには抜かれるだろうけれど、同じクラスの鹿島選手のリーフや、似た出力のクルマには負けないようしっかり走り、初の表彰台、できれば2位を狙いたい!」
予選2番手は、EV-1クラス(モーター出力250kW以上)にエントリーしたテスラ モデルSプラッドのKIMI選手(#23 GULF RACING)。開幕から2戦連続でポールトゥウインを決めている同選手。今戦も同様にポール獲得かと思われたが、1分31秒015というまずまずのタイムが出た段階で早々にアタックをやめていた。
「コースが狭い上にウエットコンディション。この中でパワーが大きいプラッドで全開走行するというのはなかなか厳しい。なので、ポール獲得にはこだわらず、慣熟走行で流した」
「天気の回復が期待できる決勝は、年間総合チャンピオンに王手をかけられるかどうかが懸かっているので、優勝を目指して一所懸命に走りたい。ただ、僕らはこれまで打倒TAISANでやってきた。彼ら不在のレースは正直いって張り合いに欠けるところがある。課題は、勝利への意欲をどう保つかになると思う」
1分31秒172で予選3番手につけたのは、EV-2クラスにエントリーしている日産リーフのレーサー鹿島選手(#88 東洋電産株式会社)。同選手はかつて米国のインディ・ライツなどで活躍した実力者。クルマも足周りの強化やバッテリー冷却の工夫などが施され、高い戦闘力を誇っている。
「このリーフは、基本的にすごく速い。濡れた路面で全開走行させれば、ポールが獲れる可能性だってある。ただ今回は、新しいブレーキパッドの熱入れを優先させたので、あえてアタックをしなかった。3番手は想定内の結果だ」
「決勝では、勝てないと思う。表彰台も難しいだろう。なぜなら、このリーフはバッテリー容量もモーター出力もかなり小さい。55㎞を続けて速く走ることができない。なので、とにかくいい走りに徹し、今後につながるデータが取れるよう頑張りたい」
予選4番手は、EV-Pクラス(プロトタイプのクラス)にエントリーしているHonda eの安井亮平選手(#89 Modulo Racing Team ※ホンダアクセスのチーム)。小さなバッテリー&モーターながら、300kgをダイエットして1280kgまで軽量化させた車両の戦闘力は抜群。前戦では終盤の電欠で順位を落としてしまったが、表彰台をゲットするポテンシャルは十分にある。
「自分は今回が初EVレース。予選では路面が濡れていた上に、自分の不慣れが重なってコースアウトし、赤旗中断を招いてしまった。面目ない。ただ、クルマのポテンシャルの高さはしっかり実感できた。自分がいい運転をすれば、もっと番手が上がっていたはずだ」
「決勝は自分もある程度はクルマに慣れたので、そこそこいい戦いができると思う。問題は小さいバッテリーの電力が持つかどうか。普段、自分は燃費が肝となるエンジン車の耐久レースを走っているので、その経験を生かして、攻めながらの効率的な電費走行に努めたい。表彰台に登れるかどうかは、それがうまくいくかどうかに懸かっている」
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