ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」

みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

JAPAN MOBILITY SHOW 2023 レポート(2)三菱自動車とスズキは自社の個性を前面に出した電動コンセプトカーを披露!

2023年12月2日更新

JMS 2023-2_1

三菱自動車とスズキは、ロータスクラブと提携している自動車メーカーだ。

これまで三菱はオフロードの走りに定評のあるクルマを数々発売し、スズキは軽自動車を中心に身近なカーライフを応援するクルマを多く発売してきた。

今回のJAPAN MOBILITY SHOWでも両社は、そうした個性を前面に出した電動コンセプトカーを披露していた。

〈三菱自動車〉
PHEV採用の
近未来のデリカ

三菱自動車の展示テーマは、「冒険心はいつもあなたの中にある。いつだって誰だって、どこにいたって冒険はできる。」。

JMS 2023-2_2

プレスカンファレンスで登壇した加藤隆雄社長は、このテーマに沿った挨拶を行った。

「カーボンニュートラル社会の実現を見据えながら新たなモビリティの可能性を追求し、その中でドライバーの冒険心を呼び覚まし、乗る人すべてがワクワクする心豊かな未来のモビリティライフを提供していきたい」

JMS 2023-2_3

メインステージでは、その一例としての電動クロスオーバーMPVのコンセプトカー「MITSUBISHI D:X Concept」が世界初公開された。

これはPHEVを採用した近未来のデリカ。電動化でCO2排出低減を果たしつつ、「絶対安全大空間 × 絶対走破性」を実現する三菱らしい1台となるようだ。

JMS 2023-2_4

JMS 2023-2_5

シースルーボンネット採用など、かなり“冒険”した機能とスタイリング。このまま製品化することはないかもしれないが、近い将来のデリカのモデルチェンジ時にこれに近い形で発売となることは十分に考えられる。期待して登場のときを待ちたい。

〈スズキ〉
発売未定ながらも
超リアルな軽EVが

スズキの展示テーマは「世界中に、ワクワクの、アンサーを。」である。

JMS 2023-2_6

プレスカンファレンスで壇上に立った鈴木俊宏社長は、テーマの解として、以下のようなことを述べていた。

「新しいモビリティへの挑戦においてもカーボンニュートラルへの取り組みは欠かせない。その解決のため、スズキは各国各地域の状況に適した方法・取り組みがあると考え、現地に赴き調べ、アンサーを見つけた。EVはもちろん、CNG(圧縮天然ガス)やCBG(圧縮バイオメタンガス)、水素などマルチパスウェイでのカーボンニュートラルの実現に挑戦していく」

JMS 2023-2_7

メインステージの中央には2台のコンセプトEVが並べられていた。

そのうちの1台はSUVタイプのEV「eVX」。これはスズキの世界戦略EVで、2025年までにインドや欧州に投入される予定となっていた。

航続距離500km、e-4WDによる本格走行性能など、実力は申し分なさそう。日本においても早々の登場が待ち望まれる。

JMS 2023-2_8

もう1台のキュートな軽ワゴンEV「eWX」もかなりリアルなコンセプトカー。航続距離230㎞と具体的な数値も想定されており、来年にでも走り出しそうな気配があった。

だが、残念なことに、説明員からは「発売未定」との回答が……。

こういう軽EVの投入こそ日本におけるスズキらしいカーボンニュートラルへの取り組みとなるはず。ぜひとも早期の生産・販売を望みたいところである。

JMS 2023-2_9

今までEVの話題が少なかったスズキだが、マルチパスウェイをうたう中で、ついにEVの製造・販売に踏み切ろうとしている。発売未定の軽EVの行方も含め、今後のスズキの新たな挑戦をワクワクしながら見守っていきたい。

JAPAN MOBILITY SHOW 2023 レポート

(1)CASE時代を先駆けるホンダとBYD。リアルな電動車を多数展示し来場者を魅了!

(2)三菱自動車とスズキは自社の個性を前面に出した電動コンセプトカーを披露!

(3)ブリヂストン、横浜ゴム、パナソニックはEV対応の自社製品を展示!

(4)配送業の「カーボンニュートラル」を応援。発売間近のオーソドックスな軽バンEVたち!

(5)「まさにユニーク!」。ベンチャー企業の軽バンEVにはプラスαの魅力がいっぱい!

  • ロータスカードWeb入会
  • ロータスカードWeb入会
  • 店舗検索
  • 店舗検索
  • 楽ノリレンタカー
  • 楽ノリレンタカー

あわせて読みたい

  • BookReview(25)『トヨタイムズ magazine 2020』 ―従業員思いの豊田章男社長は、EVが主体の電動化に異を唱える!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    BookReview(25)『トヨタイム…

    豊田社長を礼賛する一冊トヨタはWEB上で『トヨタイムズ』というPR媒体を展開している。この『トヨタイムズmagazine2020』はその雑誌版(ムック本版…

    2021.04.13更新

  • ALL JAPAN EV-GP SERIES 2023 プレビュー(後編) 「打倒モデル3」を目指す日本の自動車メーカーのEVは参戦してくるのか!?

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    ALL JAPAN EV-GP SERI…

    前編に続いて、4月22日(土)に筑波サーキットで開幕するALLJAPANEV-GPSERIES(全日本電気自動車グランプリシリーズ)2023シーズンのポイ…

    2023.04.18更新

  • 『人とくるまのテクノロジー展2019 横浜』ルポ② EVのパイオニア三菱自動車は2019年中に始まるDENDO DRIVE HOUSEを披露!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    『人とくるまのテクノロジー展2019 横…

    『人とくるまのテクノロジー展2019横浜』では、ロータスクラブが提携する三菱自動車もブースを構え、展示を行っていた。そのブースの中央に据えられたステージ上に…

    2019.06.25更新

  • BookReview(45)『交通安全大王』―いつも自由に遊びたい子どもにとって、自由を奪う交通事故は最大の敵なのである!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    BookReview(45)『交通安全大…

    交通安全の指導は、だいたいが面白くない。「■■してはいけません」「●●しないとダメです」と禁止のオンパレード。自由を愛する子どもは、すぐに退屈してしまう。…

    2023.10.12更新

  • あいおいニッセイ同和損保のテレマティクス自動車保険(中編)「2021年から『タフ・つながるクルマの保険』は自動運転を割引対象に加えます」

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    あいおいニッセイ同和損保のテレマティクス…

    『タフ・つながるクルマの保険』はコネクテッドカー向けの保険あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下、あいおいニッセイ同和損保)の『タフ・つながるクルマの保…

    2020.10.13更新

  • EVキーマンに聞く/EVレース王者 地頭所光選手 ④「“東大の神”と呼ばれた僕(笑)。偶然のEVレース参戦で夢が再燃」

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    EVキーマンに聞く/EVレース王者 地頭…

    レーサーになる夢は諦めたが、東京大学では自動車部に所属。伝統の七大戦で連覇するなど昔取った杵柄を遺憾なく発揮した。そんな中、ひょんなことからEVレース…

    2022.04.07更新

< 前のページへ戻る