ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2022年1月27日更新
時代の風に乗った朗報
東京オートサロンの三菱自動車ブースには、軽EVのコンセプトカー「K-EV concept X Style」だけでなく、新型アウトランダーPHEVをベースにした「Vision Ralliart Concept(ビジョン ラリーアートコンセプト)」など、かつてから培ってきた三菱のラリー活動を彷彿とさせるスポーティにドレスア
ップしたクルマも数台展示されていた。
そんな中、ブースの隅には「ミニキャブ・ミーブ B-Leisure Style(B レジャー スタイル)」という1台が置かれ、電動車で週末キャンプを楽しもうという趣旨の展示を行っていた。
なかなか楽しそうな提案。一方で、かすかな疑問も覚えた。
「確かミニキャブ・ミーブの生産は中止され、販売も在庫限りのはず。それなのに、どうして……」
実は、これには深い理由があった。囲み取材の中で加藤隆雄社長がそれを明かしてくれている。
「ミニキャブ・ミーブは、この秋から再度販売を開始する」
晴天の霹靂?
いや、時代の風に乗って届いた朗報であった。
ラストワンマイルの配送に活躍
三菱自動車ブースの担当者に、軽商用EVであるミニキャブ・ミーブの復活について話を聞いた。
——ミニキャブ・ミーブを復活させる背景はなんですか?
MMC担当者 最近、多くの企業や団体が脱炭素に向けて動き出しており、街中でのラストワンマイルの配送などは小型EVトラックやバンで行う方向で動いています。ミニキャブ・ミーブはすでに郵便局の配達車などに採用されており、実績は十分です。そこで、世の中のニーズに応えるべく、復活させるということになったのです。
——社長の発言によれば、2022年の秋に本格販売が再スタートするとのこと。どんな形で再登場になるのでしょうか?
MMC担当者 今の段階では、はっきりしたことは言えませんが……。昨年から、さまざまな業種の企業に試験的に導入いただいております。そこから得られたデータや意見をベースに、今、どういう方向で再登場させるべきかを検討しています。私たちも軽商用EVへの期待を感じていますので、準備万端整えて送り出したいと思います。
2022年の前半には三菱自動車から新しい軽EVの発売があり、後半には軽商用EVであるミニキャブ・ミーブが再発売となる。
この二つの“打ち手”を踏まえて、加藤社長は、次のような主旨の発言を行っている。
「アイ・ミーブを2009年に出した。それは我々にとっての軽EV元年となった。この2022年、再び軽のEVとミニキャブ・ミーブを出す。今年は、我々にとって、改めての軽EV元年になる」
改めての軽EV元年。決して絵に描いた餅ではなく、現実として、それがはじまっている。
東京オートサロン2022[三菱自動車]レポート
① 4月以降に出る三菱の新しい軽EVが、日本のEV本格普及のきっかけをつくる!
② 秋にミニキャブ・ミーブが復活。2022年は三菱にとって再び軽EV元年になる!
関連キーワード
みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
レーサーになる夢は諦めたが、東京大学では自動車部に所属。伝統の七大戦で連覇するなど昔取った杵柄を遺憾なく発揮した。そんな中、ひょんなことからEVレース…
2022.04.07更新
みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
第45回東京モーターショー2017のルポ第四弾では、ロータスクラブの提携企業であるスズキのEVコンセプトカーについて見ていきたい。いきなりEVのコンパクトS…
2017.11.09更新
みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
「協調型」の自動運転技術にスポットが当たりはじめたいま、巷でスポットを浴びているクルマの安全支援技術や自動運転技術は主に「自律型」だ。道路上の状況を読み取…
2018.11.12更新
みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
リチウムイオン電池よりも優れた性能を持つ次世代電池の中でも、EV(電気自動車)の駆動用バッテリーとして最も期待されているという全固体電池。後編では、この全固体電…
2020.07.07更新
みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
夏の名残の無冠雪の富士山が顔を覗かせていた9月15日、神奈川県箱根町の星槎(せいさ)レイクアリーナ箱根の駐車場には、電動車がズラリと数十台並んでいた。三菱のi…
2019.10.10更新
みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
ADVANSportEVのわかりやすいアピールポイントは静粛性であるといえそうだ。後編では、ADVANSportEVの静粛性についてもう一歩踏み込んだ…
2024.09.26更新