ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
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2019年8月20日更新
まるも亜希子さんに聞くインタビュー5回シリーズの最終回は、「EV時代における自動車整備工場の在り方」について。まるもさんは「女性、そして子どもたちがファンになるロータス店であってほしい」という期待を表明してくれた。
「あなたの街のクルマ屋さん」は
女性にも好印象
——最後は整備工場について話をお聞きたいと思います。まるもさん、整備工場に行ったことありますか?
もちろん、ありますよ。仕事でもたびたび伺っていますし、若いころには個人的にずいぶんとお世話になりました。私、大学時代からしばらくの間はこだわりの中古車ばかり乗っていたので、整備工場通いは必須だったんです。個人経営の小さな整備工場だったんですけど、修理や点検・車検のときにはそこに必ず入庫してましたね。
——その整備工場に初めて行ったときの印象はどうでした?
そうですねぇ……正直に言うと、「とっつきにくいな」と(笑)。無愛想だわ、汚いわ、料金表もないわで、第一印象は散々でした。でも、他に心当たりがあるわけでもないので、仕方なくそこで修理をお願いすることにしたんです。まあ、逆に整備工場側からすると、女子大生が古い中古の外車を持ち込んできて、「なんだ、このネエちゃんは?」って感じだったかもしれないですけれど。
——そうでしたか。でも、それ以降、なぜそこに通い続けることになったんでしょう?
しっかり直してくれたから。しかも、けっこうリーズナブルな料金で。それで「ああ、腕は一級で、お金の面も良心的なんだな」ってわかったわけです。それに、2回目、3回目になると、だんだん親身に接してくれるようになり、ちょっとしたことでも相談に乗ってくれたり、「ここ、オイル染みできているよ」とか指摘してくれて、頼りになると思うようになったんですね。
——昔ながらの整備工場あるある、という感じですね。
そう、昔の整備工場って、「直せば良さがわかる」っていう職人気質の塊みたいなところがあって、ぜんぜん接客が洗練されてなくて、女性には縁遠い存在でしたよね。でも、いまは職人気質が残っているにしても、整備工場もかなり接客などには気をつけているんじゃないですか。
——そうですね、変わってきています。ただ、女性が利用しにくいというイメージがまだ残っているのも事実です。
でも、女性たちにも、きれいで親切で接客のよい整備工場なら頼りにしたいっていう気持ちはあると思いますよ。クルマの細々したところまで自分で見ることはできないので、親身になってくれる存在はありがたいですから。裏表が無い職人気質なところは、一度コミュニケーションがとれてしまえば、むしろプラスに作用するんじゃないでしょうか。
——ロータスクラブに加盟する全国1650社2000店以上のロータス店は、「あなたの街のクルマ屋さん」を自認しています。
その感覚、わかります。そういうフレンドリーなイメージは、女性にも好印象を与えると思います。
電気レーシングカートで
「次世代自動車取扱認定店」アピールを
——EV時代の到来を目前にしているいま、ロータスクラブでは、EVをはじめとした電動車が扱えるロータス店を「次世代自動車取扱認定店」に認定し、それを広く一般にアピールしようとしています。まるもさんは、これについてどう思われますか?
いい取り組みですよね。これからの10年間で、EVなどの電動車がどんどん増えて、それが普通のクルマになると思います。だから、いま、整備工場が電動車の受け入れ体制を整えるのはタイムリーなことですよね。全国に2000店以上もあるロータス店さんが、電動車の整備・点検の受け皿になってくれれば、ユーザーにとっても心強い限りです。
——この取り組みは、まだ緒に就いたばかりですけど、まるもさんはこれからのEV時代に、ロータスクラブがどのような活動を展開していけば、たくさんの人のココロがつかめると思いますか?
難しい質問ですね(笑)。そうですねぇ……母親としての立場で言うなら、近所の子どもたちをロータス店さんのファンにするような活動が大事だと思います。
もともと子どもってクルマが大好きじゃないですか。メカニックの方がクルマを整備しているのを見るだけでも、子どもにとっては興味深いものがあると思うんです。
なので、ロータス店さんが子どもたちを集めてEVとの接点を作れたらいいですよね。たとえば、日本EVクラブが実施している『親子電気レーシングカート組立体験』を、ロータス店さんのイベントや地域合同の催事として開催するというのはどうでしょう?
カッコいい電気レーシングカートづくりが体験できるし、試乗エリアが確保できれば、カートで実際に爽快な走りを体験することもできる、大好評のイベントです。あれをやれば子どもも親も、みんないっぺんにロータス店さんのファンになってくれると思うんですよね。
日本EVクラブ『親子電気レーシングカート組立体験&最新EV試乗』開催事例
——なるほど、話題性がありますね。
それに、いまの子どもたちは、これからの10年・15年で実際にEVやPHEVに乗るようになる、未来のお客さまですよね。そういう子たちが初めてEVを楽しく運転したのがロータス店さん主催のイベントだったとしたら、その思い出は一生ココロに残りますよ。そうなったらもう、将来、自分のEVを買うときも、点検するときも、ロータス店さんがまず思い浮かぶんじゃないでしょうか。
——たしかに。すてきなご提案、ありがとうございます。
ちなみにですけど、私、日本EVクラブが『親子電気レーシングカート組立体験』のときに同時に開催するEV試乗会でときどき運転インストラクターを務めています。もし、ロータス店さん主催でこのイベントが開かれるとしたら……そのときに行けるかどうかはスケジュール次第ですけど……読者の皆さま、ぜひぜひお会いしましょう!
①「生きているうちにEV時代がくるなんて夢にも思っていませんでした」
②「女性にとって“油がいらないEV”はとてもありがたい存在です」
③「EV/電動車で真に豊かなカーライフ、始めてみませんか?」
④「折りたたみ式ガルウイングとかのカッコいいEVの出現を希望します(笑)」
⑤「ロータス店さんがEV世代の子どもたちに大人気のお店になりますように」
まるも亜希子(まるもあきこ)
千葉県船橋市生まれ。大学卒業後に自動車専門誌編集部に6年間勤務し、2003年にカーライフ・ジャーナリストとして独立。2004年と2005年にサハラ砂漠ラリー参戦・完走、 2004年から2015年にハイブリッドカーの耐久レース参戦・完走。2013年にはプロジェクト「PWP(ピンクホイール・プロジェクト)」を立ち上げ、女性のパワーでクルマ社会を元気にする活動を開始。近年は母親の視点でファミリーのカーライフもサポート中。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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