ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>
2019年4月9日更新
ロータスタウンのクルマ好きが集う「タウン・ギャラリー」。これまで数々のクルマ情報誌や自動車メーカーのツールにクルマを描き続けてきた、イラストレーター日野浦剛さんが往年の名車を描いた「一世を風靡したクルマたち」展。今回は、両極ともいえる個性を宿した2台です。
SUBARU 360
1958年3月3日、なんともかわいいクルマが誕生しました。富士重工業(現・SUBARU)が開発・生産・販売した『スバル360』です。スバル360は、1955年に通商産業省ガ打ち出した、国民車構想に応えるモデルとして開発されました。コンセプトは「大人4人が乗車可能で、路線バスの通る道はすべて走れる車」というもの。排気量356ccの強制空冷2サイクル2気筒エンジンを搭載し、車両重量はなんと385kg。そして、最高速度83km/hを発揮しました。愛称は「てんとう虫」。60年代に、日本に軽自動車ブームを巻き起こした先駆者として、1970年までの12年間で約39万2,000台が生産されました。2016年、スバル360は、日本機械学会による「機械遺産」に、日本の自動車史に残る1台として登録されました。
NSX
1983年、エンジンサプライヤーとしてF1に復帰したホンダ(本田技研工業)は、当初は苦戦したものの、1986年9勝、1987年11勝、1988年15勝、1989年11勝と、まさに常勝時代を築きました。こうした第2期F1参戦を背景として、「世界に通用するホンダの顔」として、1990年に誕生したスポーツカーがオールアルミ・モノコックボディのミッドシップ・スポーツカー「NSX』です。
乗りやすいスポーツカーを目指したNSXは、コンパクトな新開発3.0リットルV型6気筒DOHC VTECエンジンを搭載し、ABSやトラクションコントロール、SRSエアバッグのほか、オートエアコン、電動パワーシート、BOSEサウンドシステムを装備。また、5段MTに加えて4段ATも用意され、AT車は電動パワーステアリングを備えていました。生産にあたっては、少量生産の専用工場を栃木に建設。クラフトマンシップをフルに生かした生産システムで、1日25台のペースを守り、製造終了となる2006年1月末まで製造が続けられました。
「一世を風靡したクルマたち」展(1)
「一世を風靡したクルマたち」展(2)
「一世を風靡したクルマたち」展(3)
「一世を風靡したクルマたち」展(4)
「一世を風靡したクルマたち」展(5)
「一世を風靡したクルマたち」展(6)
「一世を風靡したクルマたち」展(7)
【作家紹介】
日野浦剛:1952年生まれ。1975年頃から、フリーのイラストレーターとなる。マガジンハウス、小学館、ソニーレコードなどでイラストを制作。また、多くのクルマ雑誌の誌面を飾ってきた。現在はイラスト制作の傍らデザイン学校で後進の指導にもあたっている。
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