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九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)

『九州国立博物館』で、日本文化をアジア的な視点でとらえ直してみよう!五感で楽しめる体験型展示室『あじっぱ』も人気!

2017年7月25日更新

福岡県太宰府市は、飛鳥時代~平安時代に対外防備および九州地方の統治のために「大宰府」が置かれたことにより栄えました。大宰府政庁跡や太宰府天満宮などの史跡・寺社が数多くあり、毎年700万人余りもの観光客が訪れる観光都市でもあります。
その太宰府天満宮のすぐ隣に、2005(平成17)年、東京・奈良・京都に次ぐ国内で4番目の国立博物館として『九州国立博物館』は開館しました。

九州国立博物館_南側外観(小)

九州国立博物館_2
太宰府天満宮の菖蒲池の奥に、『九州国立博物館』の入り口の一つになるアクセストンネルがあります。長いエスカレーターを上がると、次に待っているのは虹色に変化する光のトンネル。トンネルを抜けると、広い空間の向こうに、玄界灘の波をイメージしたという曲線が美しい博物館の建物が現れます。
九州は、日本という国が形成される歴史の端緒から、海外との交流抜きには語れない場所です。それを背景に、『九州国立博物館』では『日本文化の形成をアジア史的観点から捉える博物館』という基本コンセプトを設定し、旧石器時代から近世末期(開国)までの日本の文化の形成について、主としてアジア諸地域との交流を軸として展示を行っています。

油滴天目(重要文化財、中国・南宋時代、13世紀、九州国立博物館、展示期間:7/19~9/10) 出典:国立博物館所蔵品統合検索システム(当該ページのURL) http://colbase.nich.go.jp/collectionItems/view/eeb7969e20cdb6b82847248e1008d32c/1253 http://collection.kyuhaku.jp/gallery/1253.html

油滴天目(重要文化財、中国・南宋時代、13世紀、九州国立博物館、展示期間:7/19~9/10)
出典:国立博物館所蔵品統合検索システム
http://colbase.nich.go.jp/collectionItems/view/eeb7969e20cdb6b82847248e1008d32c/1253
http://collection.kyuhaku.jp/gallery/1253.html



多宝千仏石幢(重要文化財、中国・遼時代、大康10年(1084)、九州国立博物館、展示期間:~3/31) 出典:国立博物館所蔵品統合検索システム(当該ページのURL) http://col base.nich.go.jp/collectionItems/view/eeb7969e20cdb6b82847248e1008d32c/3579 http://collection.kyuhaku.jp/gallery/3579.html

多宝千仏石幢(重要文化財、中国・遼時代、大康10年(1084)、九州国立博物館、展示期間:~3/31)
出典:国立博物館所蔵品統合検索システム
http://col base.nich.go.jp/collectionItems/view/eeb7969e20cdb6b82847248e1008d32c/3579
http://collection.kyuhaku.jp/gallery/3579.html



博物館4階の文化交流展示室は、床面積約4,000平方メートルの広々とした空間。ここに、文化交流展示『海の道、アジアの路(みち)』が展開されています。一般的な常設展示とは違って、文化交流展示室では、時代別の5大テーマに分けて、基本展示室と11の関連展示室を使って、常に展示替えをしながら、来館者に訴えかけるという手法を採用しています。つまり、文化交流展示は常に変化し、成長し、多角的に来館者に文化交流史を語りかけてくるのです。

九州国立博物館_4階文化交流展示室3テーマ(小)
文化交流展示でも、さわったり、においをかいだりと“五感で歴史を感じられる”ような工夫が施されていますが、体験型展示室『あじっぱ』でも子どもから大人まで、いろんな国の「いろ」「かたち」「もよう」「におい」を五感で楽しむことができます。(入場無料)。

九州国立博物館_あじっぱ外観
靴を脱いで『あじっぱ』に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、アジアのマーケットのようなにぎやかな空間です。そこには日本の歴史の中で交流のあった主にアジアの国々の屋台が並び、各国の伝統的な衣装や生活用品、おもちゃなどを紹介しています。しかも、それらを見るだけでなく、実際にさわったり、鳴らしたり、着たり・・・“学ぶ”というより“遊ぶ”という感覚で、アジアをより身近に体感できます。『あじっぱ』の奥には、『あじぎゃら』というギャラリースペースがあり、郷土人形を常設展示するほか、様々なテーマ展示をしています。現在は、各国の民族楽器を展示しており、実際に楽器を鳴らすことができます。また、『あじっぱ』の中にある『あじ庵』は、アジアの国の歴史や文化についてニッチでおもしろい視点を切り口としてテーマ展示を行っています。

九州国立博物館_あじっぱ内観
『九州国立博物館』は、ミュージアムショップも充実しています。定番のポストカードなどのほか、展示品をモチーフや柄に活かしたステーショナリーや、オリジナル手ぬぐいなど、オリジナルグッズがたくさん揃っているので、訪問の記念やお土産にこと欠きません。とくに、戦国時代の医学書に出てくる「はらのむし」をモチーフにした『針聞書フィギュアシリーズ』(540円)は、ユーモラスでかわいらしく、人気があるそうです。

九州国立博物館_1

九州国立博物館_3

詳細情報

名称 九州国立博物館
住所 福岡県太宰府市石坂4-7-2
電話番号 NTTハローダイヤル080-5542-8600(8:00~22:00 年中無休)
開館時間 日曜日・火曜日~木曜日…午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)、金曜日・土曜日…午前9時30分~午後8時(入館は午後7時30分まで)
休館日 月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)、年末
観覧料 (文化交流展) 大人430円 大学生130円
アクセス 九州自動車道太宰府ICまたは筑紫野ICから高雄交差点経由 車で約20分、西鉄太宰府駅下車 徒歩約10分
駐車場 小型車313台、大型車9台 ※いずれも有料
ホームページ http://www.kyuhaku.jp/
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