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「2024 もてぎJoy耐チャレンジ」レポート(前編)―2年連続総合1位を目指しポールに肉薄も、エンジンブローで痛恨のリタイア!

2024年7月30日更新

2024もてぎJoy耐チャレンジ1-1

埼玉、神奈川、栃木、茨城、山梨にあるロータス店の有志で構成されたRacing Project LOTAS CLUB。

同プロジェクトは7月6日(土)、モビリティリゾートもてぎで開催されたナンバー付き車両の3時間耐久レース「もてぎJoy耐チャレンジ」に4年連続で参戦した。

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昨年まで2台体制だったが、今年は3台体制。

1台はALL Othersクラス(規定のクラスに属さない車両のクラス)エントリーの「ロータスクラブ86協同&臼井」号(#241)、残り2台はYarisクラス(Yaris Cup 2024 規定に準じた車両のクラス)エントリーの「ロータスクラブ鈴木モータースYaris」号(#242)と「ロータスクラブ ユーピットYARIS」号(#319)となっていた。

昨年のレースで、「ロータスクラブ86協同&臼井」号はALL Othersクラス優勝(総合1位)を遂げている。また、今年からプロジェクトに加わった「ロータスクラブ ユーピットYARIS」号もYarisクラス優勝(総合4位)の栄冠に輝いている。

サーキットに集った総勢30名ほどのプロジェクトメンバーは、皆「2連覇」を合い言葉に、情熱的かつクールに戦闘準備を進めていた。

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エンジンの最後の輝き

予選は午前8時にスタートした。

朝にもかかわらず気温は30℃を超え、湿度もかなり高かった。

この厳しい天候の中、Racing Project LOTAS CLUBのドライバーたちはそれぞれ大健闘の走りを見せた。

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まず、ALL Othersクラスの「ロータスクラブ86協同&臼井」号(#241)の予選。

Aドライバーの臼井弘明選手は、2分24秒070のタイムを出し、しっかり2番手ポジションを確保した。また、公式記録とはならなかったものの、Bドライバーの鈴木貴大選手は、ポールポジションのタイムに肉薄する2分21秒726を叩き出した。

ピットのスタッフたちからはやんやの喝采。2連覇への期待はいや増した。

2024もてぎJoy耐チャレンジ1-5

だが、盛り上がりはここまで。ピットに戻って事態は暗転した。

突然エンジンが動かなくなったのだ。過去幾度も限界走行をしたがゆえの金属疲労による故障(エンジンブロー)。その場での修理は不可能な状態。「ロータスクラブ86協同&臼井」号は、やむなく決勝レースの棄権を宣言することとなった。

決勝を交代で走る予定だったドライバー3人は、そろって途方に暮れた。当然である。しかし、ほどなく「レースにトラブルはつきもの」と割り切り、いつもの前向きな姿勢を取り戻した。以下は、彼らが発した達観コメントである。

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Aドライバー 臼井弘明選手(臼井自動車・写真向かって左)
「私が最初の公式予選を走っていたときからエンジンが重かった。次に鈴木選手が乗ったときに、去年よりも速いタイムが出るほど絶好調に回ったのは、おそらくエンジンが壊れる寸前の最後の輝きを見せたからだろう。そういう不思議な現象がレース車ではよく起こる(苦笑)。今回、2連覇できなかったのは悔しいが、まだ2台が残っている。彼らの応援に全力を尽くしたい!」

Cドライバー 大山茂選手(協同・写真向かって右)
「自分がレース用に組んだエンジンがダメになった。誠に無念。ただ、故障がレース中に起きなかったのは不幸中の幸い。もし走行中だったらオイルをまき散らし、皆さんに多大な迷惑をかけていた。そうならなくて本当によかった。明日から気持ちを新たにし、また強力なレース用エンジンづくりに取り組みたい」

Bドライバー 鈴木貴大選手(協同・写真中央)
「今回から第十興産のユーピットさんのチームが新たに仲間に加わり、プロジェクトに広がりが出た。そんな記念すべきレースを棄権するのは非常に残念だ。だけど、しょげてばかりはいられない。これからもわれわれは、もっとロータス店の仲間を増やしながら、Joy耐(7時間耐久)への初挑戦も含めて活動をどんどんと活性化していく予定。今後の元気な展開にぜひとも期待していてほしい」

あくまでもマイペース

続いて、Yarisクラスの「ロータスクラブ鈴木モータースYaris」号(#242)の予選。

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Aドライバーの鈴木泰貴選手のタイムは2分43秒801(クラス5番手/総合12番手)であったが、堅実な走りが光っていた。本人も「自分のペースを崩さずしっかり走れた」と満足げだった。

ただ今回、鈴木(泰)選手はプロジェクトのレース監督の立場にあった。予選終了後にエース車両「ロータスクラブ86協同&臼井」号の棄権がわかり、決勝での自車の順位アップの必要性を感じないではいられなくなった。「ロータスの名誉のためにもっとプッシュが必要では……マイペース走行のままでは駄目かも」。しかし、Bドライバーを務める年長の福岡達則選手とじっくり話し合い、最終的に、決勝でも自分たちのペースを崩さないまま走ることを決めた。

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Aドライバー 鈴木泰貴選手(鈴木モータース・写真向かって右)
「公式予選と練習走行において、2人ともマイペースで走って自身のベストラップが出せている。だったら、決勝でも無理せず走り切り、結果的に順位が上がっていればそれでいいのではないかと考え、マイペースを貫くことにした。プッシュし過ぎてリタイアするのだけは絶対に避けたい。3台中2台もリタイアすれば、それこそロータスの名誉にかかってくる」

Bドライバー 福岡達則選手(鈴木モータースのお客さま・写真向かって左)
「レースでは自分のできる範囲のことをしっかりやるのが大事。私は昭和の男だから、この蒸し暑い中でも、燃費を稼ぐためにエアコンを付けずに走るつもりでいる(笑)。そういう小さな頑張りの積み重ねで完走、そして順位アップを目指したい」

3人がエースドライバー

最後は、「ロータスクラブ ユーピットYARIS」号(#319)の予選。

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Aドライバーの佐藤陽選手は2分35秒550というまずまずのタイムを記録し、クラス2番手・総合6番手の好位置につけた。Yarisクラス2連覇に向けての順調な滑り出しだった。

その佐藤選手をはじめとする3人のドライバーは、勝利への確かな手応えを感じているのか、リラックスした状態で決勝への意気込みを語ってくれた。

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Aドライバー 佐藤陽選手(第十興産・写真中央)
「クルマは最近までトラブル続きだったが、整備がうまくいって、予選はいい感じで走れた。決勝でもこの調子を維持し2連覇を狙いたい。課題があるとすれば、この蒸し暑い中でドライバーの体力が持つかどうか……。去年は決勝が雨だったので無給油で走って優勝することができた。今年はそんなに雨が降らなそうなので給油して戦う可能性が大きい。そうなった場合、燃費を気にする必要がなくなるので、エアコンをガンガンかけて快適に走ろうかと思っている。後の2人はどうするかわからないが、私は必ずそうするつもりでいる(笑)」

Bドライバー 石島孝志選手(第十興産・写真向かって右)
「われわれのチームは、クルマもいいが、ドライバーもいい。実は、Cドライバーを務める吹谷選手はウチのエースドライバー。かなり巧いし速い。Aドライバーの佐藤選手とBドライバーの自分は、日ごろ、彼からレースでの走り方を教わっている(笑)。AとBのドライバーが彼にいいバトンをつなぐことさえできれば、高い確率で2連覇できると思う」

Cドライバー 吹谷禎一郎(第十興産の取引先・写真向かって左)
「Yarisクラスのクルマは、改造することはできないが基礎的なメンテナンスは必須。その質で速さが決まるところがある。われわれのクルマは、腕のいいユーピットさんのスタッフがしっかり整備してくれているので、その点については大いに自信がある。あと、私がエースドライバーとされているようだが、実は佐藤選手も石島選手もすごく速くなっていて、今は3人がエースドライバー状態。この速いクルマと速いドライバーでクラス2連覇を必ずモノにしたい」

「ロータスクラブ86協同&臼井」号(#241)のALL Othersクラス2連覇&2年連続総合1位は頓挫したものの、「ロータスクラブ ユーピットYARIS」号(#319)のYarisクラス2連覇達成は大いに期待できそうであった。

果たして結果やいかに!?

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「2024 もてぎJoy耐チャレンジ」レポート

(前編)2年連続総合1位を目指しポールに肉薄も、エンジンブローで痛恨のリタイア!

(後編)歴史に残る名勝負。「ユーピットYARIS」がラスト1周での大どんでん返しでYarisクラス2連覇を達成 !

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