「戸隠そば」を自分で打って食べることができる！「戸隠そば博物館とんくるりん」

長野県の名物、信州そば。中でも長野市戸隠（とがくし）の「戸隠そば」は有名で、島根県の出雲そば、岩手県のわんこそばとともに「日本三大そば」の一つに数えられています。



戸隠そばの始まりは、戸隠の山へ入った山伏（修験者）たちが持ち込んだ“そばがき”だとされています。標高が約1000mの戸隠地区では、昼夜の寒暖差が大きい、清らかな水に恵まれているなど、気候や地形がそばの栽培に適していたため、そば作りが盛んになっていきました。



戸隠そばには、作り方や盛り付け方などに特徴があります。一本の麺棒だけで生地を丸く延ばして、そばを打つ「一本棒丸延し（のし）」は、大きな特徴の一つ。また、茹で上がったそばを一口サイズに束ね、5束並べてザルに盛りつける「ぼっち盛り」も戸隠そばならではです。



「戸隠そば博物館とんくるりん」は、そんな戸隠そばをいろいろな方法で楽しめる体験型の施設。名称の“とんくるりん”は、そば粉を挽く水車が回る音と、そばを切ったときの音を表現しているそうです。現在は、そば粉は挽いていませんが、敷地内には水車小屋もあります。





博物館では、昔のそば打ちの道具や模型などを展示して、戸隠そばの成り立ちを紹介しています。入館料は大人200円（税込、以下同様）、中学生以下150円です。



併設の「そば打ち道場」では、そば打ち体験ができます。一本の麺棒だけでそばを打ち、打ちたてを味わうところまでがコースになっていて、所要時間は約2時間。そば打ちの先生が一つ一つの作業を丁寧に教えてくれるので、初めての人も安心です。2人前（4500円）と4人前（7000円）が用意されていて、どちらかを選んで参加します（参加人数は1名から可）。

そばだけではなく、器にもこだわりたい人には、そば猪口に好きな絵を描く「絵付け体験」がおすすめ。自分で絵を描いたそば猪口は、焼き上げが終わった後、自宅に送ってもらえます。所要時間は約1時間。料金は、体験料2500円＋送料です。





「戸隠そば食堂」では、戸隠そばをたっぷり味わえます。お勧めは、ざるそばと季節の野菜天婦羅三品、そばがき、そば団子、高原茶豆、黒蜜そばゼリーがセットになった「とんくるりん博物館そば御膳」（1800円）。ざるそば（880円）、かけそば（930円）、きのこそば（1180円）などのほか、そばがき（680円）、そば団子（380円）などメニューも豊富。営業時間は、午前10時～午後3時です。











「おみやげ処」では、長野、戸隠土産が豊富に並び、戸隠産そば粉を使った土産そばが人気。

戸隠そばのおいしさと、そば打ちの奥深さを知ることができる“とんくるりん”。食事だけ、体験だけの利用も、もちろんＯＫです。

詳細情報

名称	戸隠そば博物館とんくるりん
住所	長野県長野市戸隠3018
電話	026-254-3773
営業時間	前10時～午後4時　※体験受付は午前10時～午後2時、食事のラストオーダーは午後3時です。
定休日	水曜日、6月と9月は火曜・水曜、冬期休業あり
駐車場	普通車60台、大型車5台、車いす専用駐車場1台
アクセス	上信越自動車道長野ICから約1時間30分
ホームページ	https://www.togakushi-tq.jp/