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【EVレースNews】王者TAISAN、東京オートサロンで今季投入のテスラ モデルSプラッドを初披露!

2024年1月25日更新

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名門レーシングチームのTeam TAISAN(代表・千葉泰常氏、以下TAISAN)は、JEVRA(日本電気自動車レース協会)主催のEVレースALL JAPAN EV-GP SERIESにテスラ モデル3で参戦。2023シーズンまで6年連続でドライバーズタイトルである年間総合チャンピオンを獲得し続けている。

この絶対王者が、1月12~14日、東京オートサロン2024においてUNPLUGGED/TBRと共同でレース仕様に仕上げたテスラ モデルSプラッドを展示。その場で、今シーズンのEVレースへの投入を明らかにした。

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ブースにいたTAISANの地頭所光選手(ALL JAPAN EV-GP SERIES 2018-2021シーズンを4連覇/米国のテスラ専門チューニングブランドUNPLUGGED PERFORMANCEの日本代理店を共同経営)に、チームの新たな参戦体制などについて話を聞いた。

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2トンの車重も
足周りで勝つ!

――Team TAISANの2024シーズンの参戦体制は?

地頭所 千葉代表からは、モデルSプラッドが1台と従来のモデル3が2~3台の体制になると聞いている。

――モデルSプラッドは地頭所選手がドライブを?

地頭所 基本、僕が運転する。ただ、他のエンジン車レースにも参戦するので、全戦は出られない。今季、チームとしては7年連続の年間総合チャンピオン輩出を目指すわけだが、その使命はチームの他のドライバーが負うことになると思う。

――1000馬力のモデルSプラッドはモデル3よりも直線スピードが速いし、バッテリーの持ちもいい。レースでのドライビングはこれまでとは異なってくる?

地頭所 間違いなく異なる。モデル3はコーナリング重視で走っていたが、モデルSプラッドは直線重視で走ることになると思う。例えばコーナーでは鼻先を早く出口に向けることに意識を集中しなければならない。

――サスペンションやブレーキといった足周りをUNPLUGGED PERFORMANCEのパーツでまとめている。これにはどんな効果が?

地頭所 UNPLUGGED PERFORMANCEの足周りは硬くてしなやか。約2トンと重いモデルSプラッドはコーナリングが課題だが、この足周りならなんとかなる。実際、2021年にパイクスピークで開催されたヒルクライムレースで優勝したモデルSプラッドの足周りもUNPLUGGED PERFORMANCEだった。実績面でもその実力は証明されている。

――今季、Gulf Racing JAPANのKIMI選手もレース仕様にしたモデルSプラッドで参戦してくる。勝算は?

地頭所 王者TAISANのドライバーにとって勝利は至上命題。同じ性能の車両同士の戦いであればなおさらだ。KIMI選手の車両も優秀な足周りを採用しているので油断はできないが、ドライビングと足周りのセッティングの違いをしっかりと出すことができればきっと勝てると思っている。

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タイカン・ターボGTも参戦!?

東京オートサロンの会場にいた選手は地頭所選手だけではなかった。

TESLA ALLIANCEのブースにはGulf Racing JAPANのKIMI(八代公博)選手の姿があった。そこには今季のEVレースに参戦させる、レース仕様のモデルSプラッドも展示されていた。

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KIMI選手にも今季の抱負を聞いたところ、まず返ってきたのは「自分にとってJEVRAのEVレースは楽しむ場。同じ車両の地頭所選手には、一緒に遊んでもらうような感覚でバトルできたらと思っている(笑)」との非常にライトな答えだった。

やや拍子抜けしたが、話はこれで終わらなかった。インタビューの最後にKIMI選手はこんな衝撃的な発言を残している。

「実はうちのチームのKUNI(国江仙嗣)選手が、先ごろニュルブルクリンクでモデルSプラッドよりも速いタイムを出したポルシェタイカン・ターボGTを手に入れてEVレースに参戦することを考えている。今季は納車が間に合わないだろうから、実現するとしたら来季になるかな。そのときはチームもモデルSプラッドとの2台体制になるので、ある程度は勝負にこだわったレースができると思う」

ALL JAPAN EV-GP SERIESのレースバトルは、今季から来季にかけて間違いなく異次元の領域に突入する。3月10日、「モビリティリゾートもてぎ」での開幕が待ち遠しい!

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