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クルマのトラブル「もしも」マニュアル
2023年9月19日更新
高い比率を占める
自転車の交通事故
今年の8月末、「警察庁が自転車の酒気帯び運転に対して罰則を設けることを検討している」というニュースが流れました。これまで、前編で述べたように自転車の酒気帯び運転は違法ですが、罰則規定からは除外されていましたが、警察庁はこれを変えていこうという意向のようです。
具体的には、自転車の取り締まりのあり方に関する有識者検討会に、この案件を提案したとのことで、検討会が罰則の制定を提言した場合、来年にも国会に道路交通法改正案の提出を目指すということです。
自転車の酒気帯び運転に対して罰則が設けられれば、前編のストーリーのような取り締まりはさらに強化されていくでしょう。
こうした動きの背景には、近年、自動車などによる交通事故の件数が年々減少している中、全交通事故に占める自転車事故の割合が高いまま推移しているという現状があります。
しかも、それらの事故の多くは、飲酒運転などの交通違反に起因しています。
また、交通社会の一員でありながら交通ルールを遵守しない自転車利用者に対する世間の批判が高まっていることも、自転車の交通違反に厳しく対応すべきという流れを後押ししています。
有識者検討会への提案に、自転車の酒気帯び運転に対する罰則制定と併せて自転車乗車中の携帯電話の使用に対する罰則制定が盛られていることからも、それが見て取れます。
五則を遵守すれば
きっと事故は減る!
こうした事態を憂慮した国(内閣府)の中央交通安全対策会議は、2022年11月に自転車の安全利用の促進を図るべく「自転車安全利用五則」なるものを制定しました。
「自転車安全利用五則」は以下の通りです。
小学生でもわかるシンプルさ。非常にわかりやすく履行しやすい内容となっています。この五則をみんなが履行するようになれば、自転車の交通事故は激減するに違いありません。自転車走行の基本として浸透し、交通社会の中で自転車が見直される原点になってほしいものです。
なお、内閣府は、五則のベースとなっている「自転車の通行方法等に関する主なルール」「自転車の乗り方」についても細かく言及しています。より安全な自転車通行実現のために、その内容を下記のホームページで確認しておくことをおすすめします。
https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/bicycle/bicycle_r04.html
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