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eKクロスEVの魅力②「室内の未来感はほどほど。でも、使いやすさと心地よさは抜群」…まるも亜希子(カーライフジャーナリスト)

2022年8月9日更新

「eKクロスEV」まるも亜希子さんインタビュー_2-1

カーライフジャーナリストのまるも亜希子さんに、eKクロスEVの魅力を徹底解説してもらうこのインタビュー。パート2のテーマは、内装や室内空間について。まるもさんの視線は細部のつくりに向けられた。

細かな配慮によって
よりよく進化した内装

——先ほどeKクロスEVの内装は上質といわれました。しかし、一部では「ガソリン車のeKクロスの内装とあまり変わっていない印象」といった声もあります。まるもさんはどういったところに注目し、上質と判断されたのでしょうか。

まるも 確かに、一見、ガソリン車のeKクロスの内装と似た構造ですが、細部のつくりが使いやすくて美しいものになっています。そして、新たに加わったEVらしい装備が先進感を出しています。私は、それぞれが上質だと感じたし、総合的なバランスにも独自の上質さを感じたんです。そういう意味で、好感が持てる内装だと思います。

——もともと乗る人のことを考えてつくられていた内装が、よりよく進化したということですね。

まるも そういうことです。例えば、助手席のダッシュボードひとつ取ってもいい進化が見られます。張り出しを65ミリぐらいに抑えて広さを確保し、そこに施されたステッチが入ったレザー調の内張が非常に上品。わずかな違いに思われるかもしれませんが、乗り手の印象ははこれだけで大きく変わります。

——なるほど。

「eKクロスEV」まるも亜希子さんインタビュー_2-2

まるも EVらしい装備としては、速度や残電力などを表示する7インチのカラー液晶メーターや、駆動をコントロールする小ぶりなセレクターレバーがあるわけですが、先ほどお話ししたようにどれも過度に主張せずバランスよく収まっています。インテリアとして評価できるし、初めてEVを運転する人でも違和感なく操作できる点が素晴らしいと思います。

——ちなみに、カーナビの9インチ統合型インターフェイスディスプレイは、形状は若干違いますけど、ガソリン車のeKクロスのものとほぼ同じですよね。

まるも そうですね。外見上の新しさはさほどありません。ただ、このディスプレイには、EV特有の機能が盛り込まれています。ナビのルート案内のときに、バッテリーの残電力を加味しながら最適なルート案内をしてくれるんです。「そろそろ電力がなくなるから、このルート上にある次の充電ポイントで充電しましょうね」といった具合に。まさにEVらしい機能であり、とても便利です。

車室の広さを確保する
ユニバーサルスタック構造

「eKクロスEV」まるも亜希子さんインタビュー_2-3

——eKクロスEVの室内空間についてはどうでしょうか?

まるも 変な言い方になりますけど、ガソリン車のeKクロスの室内空間と変わらない広さになっているのがすごいなって思いました。EVは下部にたくさんのバッテリーを置くので、その分、空間を圧迫しがちですが、eKクロスEVにはその影響がほとんど見られないんです。

「eKクロスEV」まるも亜希子さんインタビュー_2-4

「eKクロスEV」まるも亜希子さんインタビュー_2-5

——何か特別な技術が盛り込まれているのでしょうか?

まるも もともとEV化を前提につくったこともありますが、アライアンスを組んでいる日産のユニバーサルスタック構造を採用していることが大きいみたいです。

——ユニバーサルスタック構造?

まるも 薄型のラミネートタイプのバッテリーセルをブロックのように組み合わせるバッテリー構造のことで、置く場所の形状に合わせて高さを自在に変えられる利点があるんです。だから、室内空間を以前とほとんど同じにできたというわけです。つまり、使い勝手を犠牲にしないでEV化できているんです。

「eKクロスEV」まるも亜希子さんインタビュー_2-6

ユニバーサルスタック構造のバッテリー(日産サクラ)



——隠れたところに、そんな工夫がなされているんですね。

まるも もうひとつ、このユニバーサルスタック構造のいいところは、バッテリーセルが隅々までびっしり敷き詰められていて、それを3本のバーで押さえている点です。これによって、車体の剛性をさらにアップする効果も得られています。軽量化されている軽自動車は、どうしてもふらふらするとか、振動が大きいとか、ちょっとネガティブな乗り心地が避けられないわけですけど、そうした部分を、高いレベルでクリアしているんですよね。

静粛性にこだわって
モーター音まで極小に

——室内が広いので窮屈さを感じることなく乗り込め、かつ荷物もたくさん乗せられる。それ以外に室内についての感想は、何かありますか?

まるも 室内のしつらいとは関係ないかもしれないですが、室内にヒューというモーター音があまり響かないのがすごくいいなって感じました。走行音が静かなのはエンジンがないEVでは当たり前ですが、このeKクロスEVは、モーター音まで極小になっているんです。

——モーターが特殊なんでしょうか。

まるも いえ、三菱自動車の担当者の方に聞いたら、モーターのマウント方式を新たなものにし、ボディに回転振動が伝わらないようにしているとのお話でした。従来型のモーターであっても、そうした細かなこだわりで、より高度な静粛性が得られています。素晴らしい工夫と成果だと思います。

eKクロスEVの魅力…まるも亜希子(カーライフジャーナリスト)

①「サクラが気取ったパンプスなら、eKクロスEVは気軽なスニーカーかな」

②「室内の未来感はほどほど。でも、使いやすさと心地よさは抜群」

③「街中ではスムーズな加速が気持ちよく、高速では安定した走りにホッとする」

④「すごい最新機能の数々。個人の嗜好に合わせて使うとよりGood」

⑤「毎日が気持ちいい軽EV。日本のEVシフトはこの1台から本格化する」

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