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北陸(富山、石川、福井)

“鯖の街”若狭小浜のヒット作「焼き鯖すし」!工場直売所で作りたてを手に入れよう! 「若廣」

2022年5月12日更新

日本海側・若狭湾に面した福井県小浜(おばま)市。リアス式海岸が続く若狭湾は豊かな漁場として知られ、水揚げされた多様な海産物は古来より京都へ届けられていました。運ばれる海産物はサバが多かったため、いつしか小浜から京都へつながる道が「鯖街道」と呼ばれるように。小浜が朝廷の食を支える、いわゆる「御食国(みけつくに)」の一つだったことから、2015(平成27)年には、「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国若狭と鯖街道~」として日本遺産に選定されました。

冷凍保存などができなかった時代、小浜では京都へサバを運ぶ際、事前に塩でしめるなどして腐敗を防止していました。そのため、サバなどの加工技術や食文化が発達。一時期に比べてサバの漁獲量は減少したものの、現在も小浜市では、サバを丸ごと糠漬けにした「へしこ」や、やはり丸ごと1本串に刺して焼いた「焼き鯖」が食べられています。

こうした食文化を背景に、「焼き鯖すし」を開発したのが、市内に本社と工場を構える「若廣」です。当時、福井県三国町に住んでいた山之内康雄社長と創業メンバーが、焼き鯖を寿司にすることを発案。押し寿司を作り、三国町の祭りでテスト販売したところ大好評だったため、20年ほど前に「鯖街道」の始点である小浜市で創業しました。

若廣 「焼き鯖すし」



焼き鯖すしには、厳選したサバと福井県産コシヒカリを使用。サバは骨を除去し、温度調節を徹底したオーブンでこんがりジューシーに焼き上げ、米には独自にブレンドした酢を合わせています。サバと米との間には、大葉と生姜。これがアクセントとなり、味わいをより深めています。



焼き鯖すしは、羽田空港で人気の「空弁」として知られています。また各地に取扱店も展開されていますが、唯一、作り立てを購入できるのが工場併設の直売所です。定番の「焼き鯖すし」(1188円、税込、以下同様)のほか、「焼き鯖すし【極】」(2160円)「醤油かおる焼き鯖すし」(1296円)、「めんたい焼き鯖寿し」(1296円)なども並びます。店内からはガラス越しに工場内を見学することもできます。

直売所







「若狭梅の焼き鯖すし」:梅の産地・若狭地方で収穫された「紅映」の練り梅を添えた夏季限定の焼き鯖すし。



「蔵味噌の焼き鯖すし」:福井県の味噌メーカー「米五」の味噌を使用。香ばしい味噌の香りと、鯖の旨味が食欲をそそる。秋季限定の焼き鯖すし。



鯖寿し



柿の葉寿し



直売所内に食べる場所はなく、テイクアウトのみ。お手拭きや割り箸も付けてもらえるので、若狭湾近くの公園などで味わってみてはいかがでしょう。

詳細情報

焼き鯖すし 若廣(工場直売所)
住所 福井県小浜市川崎1-3-5
電話 0120-89-3844
営業時間 午前9時~午後3時
年中無休
駐車場 あり
アクセス 舞鶴若狭自動車道小浜ICから約10分
ホームページ https://wakahiro.jp/

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