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「とりちゃん」じゃなくて「けいちゃん」!岐阜県下呂市などで食されるソウルフード「鶏ちゃん」

2022年2月24日更新

「鶏(けい)ちゃん」は、岐阜県下呂市やその近隣地域で受け継がれている郷土料理。「けいちゃん」「ケーちゃん」とひらがなやカタカナでも表記されます。その名称から分かるように、鶏肉を使った料理で、味噌や醤油、塩ベースのタレに漬け込んで味を付けた鶏肉を、キャベツなどの野菜と一緒に炒めて作ります。残ったタレに、うどんやご飯をからめて食べることもあるようです。

鶏ちゃん※「下呂市公式観光サイト げろたび」より



鶏ちゃんのルーツは、家庭料理にあります。かつて、この地域の多くの農家では卵を食べるためにニワトリを飼っていました。その中で卵を産まなくなったニワトリは「廃鶏(はいけい)」と呼ばれ、自宅で鶏肉として調理し、お盆や正月などの特別な場で振る舞っていたそうです。

下呂地域で鶏ちゃんが広く作られ、商品化されるようになったのは、昭和30年代。そのきっかけとしては、二つの説があります。一つは、下呂地域に採卵鶏の養鶏場が増えたことが、鶏ちゃんの広まるきっかけだとするもの。卵を産まなくなったニワトリが一定数出るようになったため、飲食店などのメニューに加えられるようになったとされています。もう一つは、主婦が精肉店に味付けした鶏肉を販売するよう頼んだことが発端だったとする説です。

その後、鶏肉が安く手に入るようになったこともあって、味付けされた鶏肉がスーパーで売られるなどして、広く流通していきました。2012(平成24)年には、鶏ちゃんのおいしさや文化の普及を目指す団体「鶏ちゃん合衆国」も発足。「鶏ちゃんガイドブック」を発行したり、イベントを開催したりして活動しています。

鶏ちゃんを提供する飲食店は多数ありますが、代表店の一つが「鶏ちゃん 杉の子」。店名に鶏ちゃんを冠するほどのこだわりを持って鶏ちゃんを提供している人気店です。

鶏ちゃん 杉の子(お店の外観)



鶏ちゃん 杉の子(店内の様子)



杉の子の鶏ちゃん

杉の子の鶏ちゃん



「鶏ちゃん 杉の子」では、岐阜県産の鶏もも肉とキャベツを使用しています。お客さん自身がジンギスカン鍋で焼きながら食べるスタイルで、値段は一鍋(二人前)1760円(税込、以下同様)。一人前ずつ追加(880円)もでき、シメの焼きそばを注文すれば、味わいを変えながら最後まで楽しめます。また、みそ汁やごはんがセットになった「鶏ちゃん定食」も用意されています。

鶏ちゃん定食(写真の鶏ちゃん は2人前)(杉の子)



シメの焼きそば(杉の子)

詳細情報

名称 鶏ちゃん 杉の子
住所 岐阜県下呂市小川1311
電話 0576‐25-7011
営業時間 午前11時~午後3時
定休日 月曜日
駐車場 10台
アクセス 中央道中津川ICから約60分(下呂駅から車で約5分)
ホームページ http://www.suginoko.net/
鶏ちゃん情報 鶏ちゃん合衆国:http://keichan-us.com/keichan-info/

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