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四国(徳島、香川、愛媛、高知)
2021年8月11日更新
“大地に描かれた絵”と言えば、南米・ペルーの砂漠地帯に広がる「ナスカの地上絵」が有名ですが、実は、日本にも巨大な砂絵が存在しています。
香川県観音寺市の有明浜には、東西122m、南北90m、周囲345mの銭形砂絵「寛永通宝」が描かれています。テレビ時代劇「銭形平次」のオープニング映像にも使われていたので、画面を通して見たことがある人もいるかもしれませんね。
寛永通宝は、江戸時代に流通した古銭ですが、銭形砂絵については、いつ、誰が、なぜ作ったのかは不明です。一般的には、1633(寛永10)年に、領内を巡視する丸亀藩主・生駒高俊公を歓迎しようと、地元の人たちが一夜にして作り上げたとされています。しかし、寛永通宝が造られ始めたのは、その3年後の1636(寛永13)年からなので、つじつまが合いません。また、生駒高俊公がこの地を訪れた記録も残ってないようです。ほかにも諸説ありますが、明確なものはなく、ナスカの地上絵が世界七不思議の一つであるように、銭形砂絵も多くの謎を含んでいます。
銭形砂絵を見た人は、健康で長生きし、お金に不自由しないと伝えられています。眺めるのに最適な場所が、「琴弾(ことひき)公園」内にある標高58メートルの山頂の展望台。そこからは、実際は楕円形であるはずの銭形砂絵がきれいな円形に見えます。夜になってライトアップされると、砂絵が光の中に浮かび上がり、幻想的な雰囲気に。ライトアップは、毎日、日没から午後10時まで。通常、光の色は緑ですが、期間限定で青や黄金色などに変わります。
琴弾公園内には、「世界のコイン館」があります。125ヵ国の紙幣やコインなど、お金に関わるものが展示されています。入館料は一般300円、小・中学生150円です。
銭形砂絵は、すぐ近くで見ることもできます。しかし、巨大なため、高く盛られた砂山が見えるだけで全景は分かりません。もちろん、砂絵の中に入るのは禁止です。
江戸時代から今に残る銭形砂絵の形を維持できているのは、多くのボランティアの人の力によるもの。毎年、春と秋に「砂ざらえ」として砂絵を美しく整えています。
銭形砂絵「寛永通宝」は、近年、金運アップのスポットとしての知名度も上がっています。ご利益を期待して、観音寺市を目指してみませんか。
名称 | 銭形砂絵「寛永通宝」 |
---|---|
住所 | 香川県観音寺市有明町 |
電話 | 0875-24-2150(観音寺市観光協会) |
駐車場 | 無料駐車場あり(琴弾公園内の山頂、浴日館前、有明グラウンド東側など) |
アクセス | 高松自動車道さぬき豊中ICから約20分 |
ホームページ | https://www.city.kanonji.kagawa.jp/soshiki/21/333.html |
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