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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2021年4月13日更新
この先、クルマがどんなに進化しても、丸いタイヤはずっと必要不可欠な存在であり続ける。
クルマが地面に接して走る機械である以上、これは動かしがたい真実だ。
だが、そんな不変のイメージを帯びるタイヤもいつも同じというわけじゃない。外見からはわかりにくいが、時代のニーズやクルマの指向に合わせて常に進化をしている。ときにそれはクルマの性能はもちろん、社会の行方を左右するほどの大きな進化だったりする――。
今回、われわれは株式会社ブリヂストン(以下、ブリヂストン)が東京都小平市に、2020年11月にオープンさせた『Bridgestone Innovation Gallery(ブリヂストンイノベーションギャラリー)』を見学取材し、これまでブリヂストンが進めてきたタイヤの進化の歴史と具体例を目の当たりにした。その中でも、直近の進化の具体例である「電動化時代に適したタイヤ」の展示については特に関心をもって眺めた。
このレポートでは、まずギャラリーの概要を紹介し、最後に「電動化時代に適したタイヤ」の魅力の一端を紹介することにする。
〈エントランスホール〉
約3ヵ月ごとの企画展示を実施
『ブリヂストンイノベーションギャラリー』は一般開放されている入場無料の企業博物館だ。基本的には以下の五つのフロアでテーマに沿った展示がされている。
◎約3ヵ月ごとの独自の企画展示・イベントなどを開催する〈エントランスホール〉
◎ブリヂストンの創業から現在に至るまでの歴史を紹介する〈WHO WE ARE 挑戦の歩み〉
◎ブリヂストンが開発を続けてきたゴム・タイヤ、そして幅広いソリューション内容を紹介する〈WHAT WE OFFER モビリティ社会を支える〉
◎ブリヂストンの様々な業界と共に行う取り組みの一端を紹介する〈HOW WE CREATE 創造と共創〉
◎ブリヂストンの未来に向けた革新的なイノベーションをデジタルとリアルの両面で紹介する〈WHERE WE GO 新たなチャプターへ〉
まず〈エントランスホール〉だが、われわれが訪れた3月中旬には「ブリヂストン創立90周年企画展」(2021年4月末まで)が開催されていた。
展示内容はタイトルどおりで、ブリヂストンの1931年の創業から90周年目にあたる現在までの象徴的な事象をピックアップして紹介していた。いわば、同社の歴史を詳らかにしている常設展示〈WHO WE ARE 挑戦の歩み〉のレジュメ版。創業時に開発された第1号タイヤのレプリカもここに出張展示されていた。
なお、この〈エントランスホール〉において常時目にできるものとしては、外光を採り入れる全面ガラスに施されているクルマをかたどった巨大なドットアート(下の写真)と、2017年のインディ500で佐藤琢磨選手がブリヂストングループのファイアストンタイヤを履いて優勝したときのマシン(レプリカ)の縦置き展示(冒頭写真)がある。
いずれも、ブリヂストンが幅広くモータリゼーションを足もとからしっかり支えていることを象徴的かつダイナミックに表現していて、見る者に「ほう」と溜め息をつかせる。これだけでも一見の価値ありなのである。(文:みらいのくるま取材班)
『ブリヂストンイノベーションギャラリー』見学記
①モータリゼーションを足もとから支えるタイヤのすごさがわかる博物館!
②大人だけでなく小中学生も楽しくタイヤのことが学べる展示の数々!
③電動化時代にはENLITEN技術でつくられた究極のエコタイヤが主流となる!?
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