今月の達人
共栄自動車商会・小林祐樹
三菱自動車のカーラインナップにおいて、根強い人気を獲得しているデリカD:5。前編では「使い勝手のいいミニバン」という側面をお話ししましたが、続く後編では「走行性能が優れたSUV」という評価の根拠を挙げてみたいと思います。
三菱ディーゼルエンジンの最高傑作
SUVは、普段使いからアウトドアなどでのレジャーまで、多目的に使えるスポーティーなクルマとして人気があります。そして、SUVをお求めになるお客さまは、どんな状況でも力強く走れる走行性能にこだわりがあります。
これは、まさにデリカD:5が得意とするところ。それは、言うまでもなくエンジンと足まわりの良さがもたらしている特長です。
まずエンジンですが、デリカD:5はエクリプスクロスと同じ2.2Lコモンレール式DI-Dクリーンディーゼルターボエンジンを積んでいます。
※画像提供:三菱自動車工業株式会社(以下同様)
このエンジンの良さについては、エクリプスクロスをご紹介した回(https://www.lotascard.jp/column/guide/11296/)に詳しくお話ししているので、それを参照していただきたいのですが、私は日ごろから、お客さまにはこんな風にその長所をお伝えしています。
「三菱自動車のディーゼルエンジンの最高傑作です。低速から大きなトルクがでるなどとてもパワフル。そして、燃費がいい上に環境性能もバツグンです」
アウトドアライフを楽しむこともある20代~30代のお客さまのほとんどは、こう聞くと、目を輝かせて「うん、うん」と頷きながら聞いてくださいます。
ただ、40代以降の中高年の方だと、ときどき「よくできているのかも知れないけど、そもそもディーゼルエンジンってガラガラいってうるさいからなあ……」といった疑念をはさむ方もいらっしゃいます。まあ、その気持ち、わからないでもありません。一昔前のディーゼルエンジンは、たしかにそうした弱点が顕著だったので、その悪しきイメージがなかなか抜けないんですよね。
そんなとき、私は、昔と違ってデリカD:5のディーゼルエンジンがフリクションを大幅に低減する設計になっていることと、車体の各部に遮音素材と吸音素材を効果的に配置して音が車内に響かないようにしている事実をお伝えした上で試乗をオススメし、どれほど静かなのかを実際に体感していただくようにしています。
論より証拠で、この効果は絶大。皆さん、乗ってすぐに「あれ、静かだよ!」と驚かれ、騒音への疑念を一瞬にして払拭されるに至ります。
実は、当社の社長である私の父も、かつてはディーゼルエンジンが大嫌いな人間でした。安い軽油を使用するので燃費はいいにせよ、アクセルを踏んでも応答性が悪く、かつガラガラと響くうるささと煤煙の多さが日常のカーライフに適さないと感じていたみたいなんです。だから、お客さまにディーゼルエンジン搭載車をオススメすることは、ご要望がない限りはしないようにしていました。
ところが、そんな父でさえ、デリカD:5に乗った途端に長年のディーゼルエンジン観をガラリと変え、こんな肯定的な感想をもらすまでになっています。
「すごくいい。トルクがあるうえに応答性もいいからスポーティで、かつ快適・安全に走ることができる。音も振動もなくて静かだから長距離運転でも疲れない。煤煙もほとんどでないから健康と環境にいい。うん、これだったら、積極的にお客さまにオススメできる。いやあ、時代は変わったんだなあ」
そう、三菱自動車はディーゼルエンジンの本来の長所を伸ばすだけ伸ばし、短所を徹底的に改善して2.2Lコモンレール式DI-Dクリーンディーゼルターボエンジンを世に出しているのです。デリカD:5の走りがSUV的にすばらしいのは、これを搭載しているが故という部分がかなり大きいのです。
快走を支える賢い四駆と堅牢ボディ
次に足まわりの良さ。これはいうまでもなく、三菱自動車が大得意とする4WDがもたらしてくれるものです。
しかも、この4WDは、ただの4WDではありません。すべてのタイヤのグリップ力を最大限に確保するAWC(All Wheel Control)の4WDで、エンジンのトルクや車体の回転挙動といった情報、さらには舗装路・ダート・雪道などの路面状況も読み取りながら4輪を個別に小まめに制御し、そのときどきにおける最適な走行安定性をもたらしてくれるようになっています。
すなわち、パワフルなクリーンディーゼルターボエンジンを積んでいるデリカD:5が、どんな道においても安全・安心・快適に走れるのは、この優れた足まわり=AWCの4WDによる賢いサポートがあってこそということができるのです。
かつて、これほどまでにトータルに感動的な走りができるミニバン……、私は見たことも聞いたことも乗ったこともありません。ちょっとやそっとのSUVでは到底かなわない実力と言ってもいいでしょう。
なお、こうしたクリーンディーゼルターボエンジンと4WDによる走行性能の優秀さは、三菱車特有のボディの堅牢性によって支えられているという側面があります。
具体的にいうと、デリカD:5には「リボーンフレーム」という頑丈な環状骨格の構造が採用されているのですが、これが荒れた路面や高速コーナリングにおける車体のねじれを最小限に抑え、常に安定した操縦ができるようにしてくれているのです。もちろん衝突時の安全性もバツグン。いい走りは、いい骨格があって、はじめて確かなものになるというわけです。
雪や雨のときでも、どんな悪路でもグイグイと行きながらも安心・快適に走れることを基本性能としているデリカD:5は、家族を乗せて遠方までアウトドアを楽しみに行くことが多い方に最適の一台です。
もちろん、その高いポテンシャルをもってして日常のドライブ自体も高いレベルまでへと押し上げてくれます(実際、私の妻は日常車としてデリカD:5を愛用しています)。
ファンの方々は、そのことをよく知っているが故に選び続けていらっしゃるのです。まさに、人とクルマの美しい関係がそこにはあります。
改めて言いますが、デリカD:5は、荷物がいっぱい詰める「使い勝手のいいミニバン」でありながらも、一般道はもちろん悪路での「走行性能が優れたSUV」としての性格も併せ持つ、相当に魅力的なクルマです。
まだファンではない方は、ぜひ、これを機会にファンになっていただければと思います。それを決定づける機会として、皆さまの試乗のためのご来店を心よりお待ちしております。
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お店紹介
共栄自動車商会:1960年12月に、初代の小林忠作氏が双葉商会を設立し、二輪車の販売修理業をスタート。1964年に共栄自動車商会に社名を変更し、四輪車を主体とした業務に移行。1967年に三菱自動車の協力工場となり、茨城三菱自動車販売㈱と本格的に取り引きを開始。その後、二代目であり現社長の小林隆一氏は、高い整備技術を背景に、「いつでも どこでも 今すぐに 貴方から車の困ったを無くしたい」という企業理念を実践し、地元での厚い信頼を築いた。常務取締役で、営業責任者として活躍する小林祐樹氏は、20代から自動車関連企業で武者修行した知識とノウハウを活かして、新たな時代の整備工場の在り方を追求している。
住所:茨城県古河市下大野1516-3
電話:0280-92-5416(代)
HP:http://Kyoei50.com