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達人に訊く(58)三菱車は、基礎がしっかりした“いいクルマ”です!

2020年1月23日更新

今月の達人
共栄自動車商会・小林祐樹



こんにちは。茨城県古河市にある株式会社共栄自動車商会(ロータス共栄)の小林祐樹です。今回から始まるこのシリーズでは、「三菱車」について取り上げたいと思います。当社が加盟する全日本ロータス同友会(=ロータスクラブ)は三菱自動車工業株式会社(以下、三菱自動車)と提携して、三菱車の販売・整備に力を入れています。そうした仕事を通して感じる、三菱車についてのあれこれをお話ししたいと思います。第1回目は、私以上に三菱車との付き合いが永い父(共栄自動車商会 社長 小林隆一)にも加わってもらい、三菱車の“いいところ”を、ベーシックな視点からご紹介します。

三菱車の魅力が
ちゃんと伝わっていない!?

三菱自動車のクルマは、現在、世界で年に約125万台売れています。なのに、日本国内の販売は年に約10万台。かつて、1990年代の半ばに、国内において年間約80万台が売れていたことがウソのように少ない数字となっています。

とても残念な話です。なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか?

正直なところ、過去に起きた不祥事が影響していることは否めません。日本のユーザーはクルマ選びにかなりイメージを重視するので、ブランドイメージの失墜がそのまま台数ダウンに繋がったのです。まあ、これは致し方ないところです。再び台数をアップさせるには、長く地道な信頼回復の取り組みが不可欠といえます。

ただ、私個人としては、原因はそれだけではないと思っています。三菱自動車は、CMをはじめとする宣伝量が他のメーカーに比べると少なく、クルマの良さを効果的にアピールできていない……そんなふうに感じています。

実際、私は三菱車をメインに扱うロータス店の営業責任者として、日々お客さまと接しているのですが、「えっ、三菱から新しいクルマが出たの?」「三菱にこんなにいいクルマがあるなんて、知らなかったよ」といった声を聞きます。そして、その度に宣伝不足に対して歯がゆい思いを感じているのです。

というわけで、この連載では、世の中のそんな現状に一石も、二石も投じ、「三菱車はとてもいいクルマである」という事実を私なりにアピールしていきたいと考えています。

それは、単に販売台数をアップさせたいがためだけのアピールではありません。三菱車の存在と価値を皆さんにちゃんと知っていただくとともに、それに乗ることによって楽しいカーライフを送っていただきたいと願うが故のアピールです。

ボディを補強しないで
ラリーに出場できた!

「三菱車は基礎がしっかりしたとてもいいクルマである」

これは、長く乗っていただいているお客さまはもちろん、自動車ジャーナリストやクルマ関係の仕事をしているプロたちからも頻繁に発せられる言葉です。そう、三菱車は実際に乗って操ってみれば、その良さがよくわかるクルマなのです。

では、具体的にどこがどういいのでしょうか?

派手なアピールポイントではありませんが、「目立たないところもしっかり作り込まれている」ということが言えます。特に、クルマの基礎となるボディ(車体・骨組み)は、伝統的に堅牢に造られています。

このことを皆さんにお伝えするために、ここで格好のプレゼンテイターに登場してもらいましょう。わが社の社長であり、私の父である小林隆一です。父は若かりし頃にラリーに出場していた経験を持っています。そして、競技に使用していたクルマは常にランサーやギャランといった三菱車。私は、その時の三菱車の充実ぶりをよく聞かされたものです。

共栄自動車商会 小林隆一社長



「普通、ラリーで市販車を走らせる場合は、ボディにスポット溶接をするなどの補強をします。素のままだと悪路の衝撃で亀裂が入ることがあるし、猛スピードでのコーナリングではボディにひずみやよじれが生じて、ハンドリング性能が悪化します。それを防ぐために、ボディ剛性を上げて、クルマの運動性能を高めるわけです」

「しかし、私が駆っていた三菱車のボディにはこうした補強が必要ありませんでした。市販されている素のままで壊れることなく悪路が走れたし、コーナリングも常に安定して走れました。これには、当の私もびっくりしました」

「このボディのしっかり具合は一般走行でも安定した走行をもたらします。どこのメーカーとは言いませんが、ボディの剛性が弱いクルマは悪路では車体が軋み、カーブでは車体がロールするなどし、たとえ安全装置が搭載されていても事故リスクになるような挙動を起こしがちです」



「ところが、三菱車はラリーに耐えるほどのしっかりしたボディであることから、そうした事故リスクがグッと抑えられています。もう、こうなると“安全運転するなら三菱車”、という結論しか私には見いだせません」

(例として)デリカD:5のリブ・ボーン・フレーム ※画像提供:三菱自動車工業株式会社(以下同様)



堅牢なボディによって走行も安定

堅牢なボディによって走行も安定



長時間運転しても
腰が疲れない足まわり

さすがに、究極のレベルでクルマを操っていた元ラリーストの言葉には実感がこもっています。
父に言わせると、三菱車はしっかりしたボディだけでなく、同じくクルマの基礎である足まわりも伝統的に優れているとのことです。
引き続き、元ラリーストの話をお聞きください。

「三菱車のサスペンションは、剛性の高いボディをスムースに走らせるためのセッティングがしっかりとなされたています。この“しっかり”というのは、“固い”というのとは少し違います。『少々強くて固めながらも、しなやかな走りを実現する足まわり』といったほうが適切でしょう」

画像はデリカD:5のサスペンション(左:フロント、右:リヤ)



「この足まわりの最大の特長は、長時間運転していてもあまり疲れないことです。よく『長時間運転は腰にくる』なんて言いますが、そういうことがほとんどないのです」

「私の経験では、他メーカーのクルマの中には、“ふにゃふにゃ”した足まわりを採用しているものもあります。あれは、最初のうちはソフトで気持ちのいい乗り心地と感じられるかもしれませんが、長く乗っていると次第に腰が疲れてしまいます。過度に柔らかいベッドで寝ると、翌朝、疲れがとれていなかったり、腰に違和感を感じるのと一緒です」

「お客さまには、三菱車のしなやかな足まわりを試乗などでぜひ体感いただきたいと思っています。できるならば、他メーカーのクルマと乗り比べていただきたいくらいです。そうすれば、CMなどのイメージに流されない、自分の体験にもとづくクルマ選びをしていただけると思います」

どうでしょうか?
私も、父の意見にまったく賛成です。

確かに、父がラリーで三菱車を走らせていたのは、もう30年以上も前のことになりますが、その伝統ならびに特長はいまも変わっていません。1953年のジープのライセンス生産から貫かれている、基礎がしっかりしたクルマづくりの姿勢は、まちがいなく現在のラインナップにもちゃんと反映されているのです。
これは、商売柄、日々三菱車に乗っている私自身の実感でもあります。



ちなみに、私は、お客さまに説明するときに、「三菱車は基礎がしっかりつくられているから、長い年月にわたって乗り続けることができますよ」とアピールするようにしています。
クルマを販売している立場としては早く代替えしていただければありがたいのですが、「長く乗り続けることができる」ということが三菱車の魅力の一つである以上、アピールしないわけにはいかないからです。

三菱車は、基礎がしっかりした“いいクルマ”です!

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ロータス店には優れた三菱車に相応しい整備力とサービス力があります!

お店紹介
共栄自動車商会:1960年12月に、初代の小林忠作氏が双葉商会を設立し、二輪車の販売修理業をスタート。1964年に共栄自動車商会に社名を変更し、四輪車を主体とした業務に移行。1967年に三菱自動車の協力工場となり、茨城三菱自動車販売㈱と本格的に取り引きを開始。その後、二代目であり現社長の小林隆一氏は、高い整備技術を背景に、「いつでも どこでも 今すぐに 貴方から車の困ったを無くしたい」という企業理念を実践し、地元での厚い信頼を築いた。常務取締役で、営業責任者として活躍する小林祐樹氏は、20代から自動車関連企業で武者修行した知識とノウハウを活かして、新たな時代の整備工場の在り方を追求している。



住所:茨城県古河市下大野1516-3
電話:0280-92-5416(代)
HP:http://kyoei50.com

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